2009年5月16日土曜日

新型インフルエンザ:豚の代わりにイノシシ介在の可能性?


 神戸市の高校生が新型インフルエンザに感染したことで、人から人への感染が疑われることになった。厚生労働相の舛添さんは、「後は時間の問題」と危機管理を訴えていたが、その通りになった。
 神戸の人が豚インフルエンザにかかったと言うことで思い出すのは、イノシシだ。六甲山麓に広がる住宅街では、イノシシが我が物顔で街中を、排泄物を放ちながら食べ物をあさっている映像がテレビで紹介され、住民が困っているニュースが流れていた。
 今回の豚インフルエンザは、豚が人と鳥の両方のインフルエンザに感染し、豚の体内で混ざり合ったウィルスが変異を起こし、人から人へ感染するモノで、豚は「脇役」とも言われる。
 しかしこの脇役を「イノシシ」が代わる可能性もあるのではないか。イノシシはホニュウ綱イノシシ科で家畜化されて豚になった。豚もホニュウ綱イノシシ科だ。
 私もイノシシの凄さを経験した。
 まだ岡山の実家で、母が一人住まいしていた頃、時々帰省していたが、駐車場となりの畑で母が野菜類を作っていたが、ある時耕耘機をかけたように畑が耕されていた。従兄弟がやってくれたのかと思って聞くと、イノシシの仕業だという。近辺の畑は皆荒らされているらしい。
 イノシシは日本各地で田畑を荒らしている。住宅街にも出没し何らかの形で人との接触もある(排泄物などを掃除するのは人間だ)。
 農村に行くと、高齢化で農業をやる人が少なくなり、田畑が草茫々になり、あれているのを目にするが、その荒廃を防止しようと荒れた田畑に牛や山羊を放して、草を食べさせる試みが各地でされている。
 サルやイノシシなどで農作物を荒らされるのを防止するため、里山を守るためにも成功させてほしいモノである。
 この新型インフルエンザの発生で、エジプトでは、「豚」が介在していることで、35万頭の豚を政府が買い上げて殺そうとして、養豚業者と争いになっているニュースも流れた。国内事情があるようだが、そこまでやるのかと寧ろ驚く。 養豚場が近くにあるから、即危険だとは思えないが、イノシシの存在なども考えると、どこで人から人への感染が起きるか分からない。意外なところで発生するかも知れない。

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