2009年8月19日水曜日

これでいいのか選挙戦 政治を低俗化させるな!


これで良いのか選挙戦 政治を低俗化させるな!
 今回の選挙は、自民党が生き残れるか、民主が躍進できるか。二大政党による政権選択の可能な今後の政治体制が作れるかどうかの大切な選挙である。

 そんな中で、小泉チルドレンという言葉が飛び交い、「わたしのいうことを聞いてくれない。人生いろいろ、総裁もいろいろだから仕方ない」と小泉チルドレンで、今回比例区の順位が下位になったために立候補を断念した猪口さんから小泉さんの言葉が紹介された。
 
真面目な国会での年金未加入問題で審議中に、「人生いろいろ、会社いろいろ・・」と論争点をはぐらかし、その言動に総理の言葉の軽さが目立った小泉さんのお得意のフレーズであるが、小泉さんも引退した。80人近いチルドレンのうち、今回65人が小選挙区に立候補し、当選の可能性は5人前後と見られている。

 これといって仕事を果たせなかったチルドレンは、淘汰して欲しいモノだが、今度は民主党で小沢チルドレンが生まれそうなのだ。

 民主党で選挙を牛耳っている小沢さんが、自分の息のかかった者、塾出身者を候補者に仕立てているのだ。民主党が圧勝すれば、民主党内で親小沢におなり、小沢vs反小沢の図式ができあがり、党内抗争、ひいては政治の混乱を巻き起こしかねない。民主党が政権についた場合は、政治空白も心配される。

 民主党内でもそれを危惧する良識派もいるし、有権者にも「自民党の方がまだまし」と見ている者もいるはずだ。

 あれほど批判(?)された小泉手法を、小沢さんはそっくりまねをしていることになる。
刺客、チルドレン、姫の・・・等は、メデイアが作った言葉かも知れないが、1人のカリスマ政治家に踊らされた選挙戦だ。「国民のための政治」に向けた選挙より、「自分の目的達成のため」の選挙になっている。

 更に比例区が設けられたために、選挙もおかしくなってきた。得票数で優劣を決める事もさることながら、順位、惜敗率も加わり、情報を駆使した選挙技術が問われるようになった。比例区に投じた1票が、人気やタレント性しかない意外な人の候補者を上げることになるし、小選挙区で落ちた候補者が再び上がってくる。小選挙区の結果は何だったのかと疑問に思う事もある。こんなんであれば、比例区は「不必要」と書いて無効票にしたい気になる。

 国会議員の何たるかを理解できないままに、多くの議員が国会に登ってきて、教育も行き渡らずむなしい4年間を過ごした小泉チルドレンの二の舞になって欲しくない。
 国会議員は1人、年間約1億円の血税がかかっている。4年間で4億円の高い買い者なのだ。危ない交友関係、金脈、疑惑のある政治資金等に関わる欠陥者出てくる。マニフェストもさることながら、人間性もしっかり見なければならない。

 今回の総選挙で、769億円の税金が使われる。投票・開票作業などの人件費に占める割合が大きいだろうが、候補者数1人あたり6000万円の経費がかかる。

 メデイアも選挙報道をするだろうが、面白おかしく低俗化した報道は辞めて欲しい。私達もメデイアに迷わされず、候補者の甘い話に乗ることなしに、しっかり人物で評価すべきである。

 そして、小選挙区、地方ブロックの比例区で選ぶ国会議員でも「国民全体の代表」である。他の選挙区の人に恥ずかしい人物を選んではいけない。

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