2009年8月31日月曜日

奢るな民主 この議席数は民意を反映していないのでは(1)


圧倒的な民主圧勝で、今回の政権選択選挙は終わったが、果たしてそうだろうか。

 いつも思う事ではあるが、有権者の民意と議席数があっていない。

 前回の小泉政権での「郵政民営化」を問う選挙では、自民党が296議席をとり圧勝、その後の自民党政権の傲慢な政局運営が始まった。

 ところが、本当に国民の民意はどうだったのか。
小選挙区で国民の民意を、自民・公明の獲得票数を「郵政民営化賛成」に、その他の野党の獲得票数を「郵政民営化反対」で計算してみたら、賛成49%、反対51%で郵政民営化反対の民意であった。大体において、半々の意見だったと言っていい。ところが、議席数にすると、61%もの獲得数になるのだ。

今回「政権交代」を掲げた総選挙ではどうだったのか。8月31日の新聞報道での当選者数を見ると、自・公140人(30%)、民主その他334人(70%)になる。

本当に民意を反映しているのか。まだ確定していないところもあるので、正式には明日の結果を見てみないと分からないが、東京ブロックと四国ブロックで、検討してきた。

 東京ブロックの場合
「政権維持」を訴える自民・公明の獲得票数は42%、「政権交代」を訴える民主・その他の獲得票数は58%になるが、実際の小選挙区での獲得議席数は自民・公明4人(15%)、民主・その他は21人(85%)で、圧倒的に民主党に有利になっている。

 一方、比例区で見ると、自・公獲得票数36%、民主・その他で64%。比例区での当選者数は自・公7人(41%)、民主・その他10人(59%)でこちらは民意に則った議員数に近くなっている。

 地方はどうか。 四国ブロックを見てみた。
 小選挙区では、自民・公明の獲得票数は40%、民主・その他は43%と五分五分だ。獲得議席数は自民・公明8人、民主・その他5人で民主党が不利になっている。比例区で見ると、3人、3人でこちらは民意とあっている。

 比例区であうのは当然として、大都市近郊での小選挙区は民意にあっていない気がする。明日の最終獲得数の結果を見て、改めて検討してみたい。
 しかし、小泉さんや小沢さんのようなカリスマ政治家の選挙戦術で、民意と大きく違う議席数の獲得が可能になる選挙は考え直す必要がある。こんな事をして二大政党による政権選択など恐ろしい気がする。

 民主党は怖さを自覚すべきだ。

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