2009年9月17日木曜日

長妻さんの徒歩での官邸入りに、何か新鮮さを感じる


今までの自民党政権で見慣れていた組閣時の新大臣の呼び込み、ペーパーの棒読みの記者会見を一変させた鳩山政権の誕生であった。

 新大臣も、平均年齢は上がったが、今までの目玉人事で新人の女性大臣、民間人の登用で人気を得ようとした今までの組閣と違って、未経験者とはいえ、政策に長けた人材のように思えるし、論客を配したことは、少しは安心感と、期待が持てるモノになっている。

 しかし、今回の組閣でなんと言っても注目を集めたのは、長妻さんの徒歩での官邸入りであった。ほとんどの人が黒色の高級車で玄関先まで乗り付けていたことを考えると国民目線の新鮮さを感じた。

 私もよく、霞ヶ関、永田町を歩く。霞ヶ関、国会、議員会館、政党本部があるこの狭い界隈を黒塗り高級車が走り回っている。国会裏門に面する道路には、「内閣府」「国交省」などの札を掲げた車がアイドリングしながら駐車している光景を目にする。この道路の中央分離帯に以前、散水設備を設置し、夏季の昼間、時間を決めて散水し周辺の気温を下げる実験をしていた。ほとんど成果は得られなかったと思うが、その傍らで公用車が待機時間中アイドリングしているのは滑稽だった。

 若手国家公務員も、運転手つきの高級車を乗り回す事が出来るのを、ステータスと勘違いしているのではなかろうか。税金を使って過剰な利便を図っているのは問題だ。昼間は公用車を乗り回し、深夜はタクシーで帰宅する居酒屋タクシー問題はどうなったのか。

 折しも、民主党はCO2削減で25%を主張し、産業界の一部からは反対されている。国民にもCO2削減でエコ生活を提唱している。まず、公用車から廃止したらどうか。

 国会議員も車を廃止したらどうか。議員会館で議員が出かける時に「○○先生、○○先生」と車を呼び出す女性の声を聞くと、その議員はCO2削減をどう考えているのかと呆れる。

 そんな時、長妻さんの徒歩での官邸入りを見て、国民目線の大臣であることが分かった。以前の国会での追及を聞いても、迫力があり理論整然としていた。民間会社勤務、記者経験が大いに役立っていると聞く。

 厚生労働省の公務員も、嫌な大臣としてでなく、国民に信頼を回復してくれる大臣として迎え、膿を出し、省内改革に努めるべきである。

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