2009年11月13日金曜日

自民党よ このままでは”おいてきぼり”だ


事業仕分け作業も3日目にはいると、民主党閣僚内にも異論が出るように、いろんな意見が出てくる。「地方交付金はマニフェストに則ったモノだ」「事業仕分け基準をはっきりさせるべきだ」から、思いやり予算について防衛大臣は「相手もあることだし、今防衛省で水面下で交渉している。任せて欲しい」という。この大臣は業務仕分けの目的が分かっているのか疑問に思う。防衛省に任せているとろくな事がないから、国民の目線でチェックしているのではないか。

 連立与党内でも、不協和音が聞こえる。「仕分け人の資格は」「誰が認めたのか、その根拠は」「外人をいれるのはけしからん」「やり玉に挙げる事業の基準が分からない」とか、「自分の党からも参加させろ」など注目度が上がるたびにやっかみとも聞こえる。

 確かに、急いだ余り、よく議論しコンセンサスを得ていなかった点もいなめないが、それを差し引いても、その効果は大きいと期待する。

 しかし、之も自民党政権時の政権の見直しであって、「廃止」「見直し」を決定していればよいが、来年度予算編成では、本当の民主党の力量が問われることになる。そこのところの決意は出来ているのか。

 それにしても、自民党は何をしているのか

 テレビ画面では麻生さんが「右から左にパッパパッパと移せるものではない」とか、伊吹さんは「何やら公開処刑のようだ」と批判して見せたが、大手全国紙は自民党に関し、どんな記事を載せているのか。

 自民党首脳である石破さんは、毎日フォーラム・・「日本の選択」で「スピーデイーだが、乱暴だ」と事業仕分けを批判した(毎日新聞2009.11.13)。しかし、一緒だった仙谷さんのコメントに比べて、余りにも少なすぎる。政権の中枢にいる人と比べて扱いがこんなに違うのか。

 政権時は権勢を誇った自民党の政務調査会も87から道路調査会も含め減らして19にするという(毎日新聞2009.11.13)。国政への影響が大幅に縮小するのは目に見えたことである。小沢さんが提案しているように、行政への請願を一元化することになれば、自民党は息の根も止められる運命にある。

 自民党派閥の影も薄く離脱が続出して、無派閥が自民党衆院で最大勢力になったと言う(読売新聞 2009.11.13)。以前は権力機関であったが、今は情報を取りに来る議員サロンになったという。選挙資金や選挙指南などから派閥の役割が大きく変わってきたようだ。

 民主党鳩山内閣を直接批判としては、谷垣さんが「鳩山政権は偽物」と言ったことだ(読売新聞 2009.11.13)。鳩山政権はH.FAKE(詐欺師)だという。Fは普天間基地問題、Aは天下り、Kは献金疑惑、Eは経済問題。「変転、はぐらかし、H(開き直り)していると言うのだ。

 驚いたことに、朝日新聞は、同日の朝刊では自民党関連記事が見あたらなかった。

 自民党は一体どうなっているのか

 自民党政権時、やってきた政策、官僚に任せてきた政策にどうして弁解できないのか。官僚主導から政治主導への過程の中で、間違っていたことを黙認するのか。

 今まで、自民党政権が重要な課題を発表するたびに、野党である民主党は幹事長が反論のコメントを出していた。今の野党・自民党に反対のコメントを出す力も無くなってきたのか。

 今実施されている事業仕分け作業が終わり、結果が報告された時点で、自民党は自分たちのやってきた政策にキチンと弁明できるのか。

 自民党の政策が「負の遺産」としてレッテルを張られようとしている今、自民党に関するニュースは、後ろ向きなニュースが多い。

 これでは、大きく変わろうとしている政治から“置いてきぼり”を食わされかねない。国民に向け、しっかりしたメッセージを流さないと、本当に埋没してしまう。
 谷垣さんが、健全な民主主義を守ると言うのであれば、国民にメッセージを流せ

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