2009年12月12日土曜日

本当の「政治が変わる」は脱小沢から


小沢さんの留守で、民主党は束の間の自由を取り戻しているようだ。鳩山さんは連立与党の党首を呼んで慰労会をするという。その本音がどうあるか知らないが今の政局の話が出ることは推測できる。

 また、党内では渡辺さんをはじめ、小沢さんと距離置く議員が集まったらしい。テレビで記者が渡辺さんに「小沢さんら600人が中国に行ったことを知っているか」と質問したところ、「知らなかった」と応えていた。私だって相当前から予定があることは知っていたので、渡辺さんが知らなかったことは信じがたい。

 恐らく、小沢さんの居ない間にやったことが分かったら拙いので、知らなかったことにしたのだろう。

 今の民主党は、小沢さんに異常なまでの遠慮をしていることが分かる。

 小沢さんの恐怖政治は、その強面、考え方、反対者への人事報復、自らははっきり言わないことから、周囲が憶測して変な動きを導き出すことにある。「数は力」の論理、「政治は闘争」と言って憚らない姿勢は昔の自民党そのものだ。

 それだけの力があるのなら総理を狙うことも出来るだろうが、如何にせん「政治と金」のダーテイーな問題を抱えており、幹事長止まりだろう。そうなると当然に権力の二重構造が出来あがるが、陳情の処理も含めて、今の民主党はそれを乗り越えて権力の一元化構造だ。

 こんなことでは、政府の力は落ちる一方で、外国や官僚は、小沢さんに話を通せば何とかなると考えるのも当然だろう。今回の中国への長城計画での草の根外交(?)で皆思い知ったはずだ。

 一国の権力者が大多数の議員らを引き連れての中国外交はが、国益に叶っているかは甚だ疑問である。

 形振りかまわず、来夏の参院選では過半数を確保し、安定多数を確保し、あわよくば自民党を壊滅状態にさせてしまおうという政治闘争は、小沢独裁政治をもたらすモノで、民主政治に反する。

 小沢さんが望む政権交代が出来、民主党安定政権が出来たときは、小沢さんの本望を達成したのであるから政治から引退すべきである。

 最初は遠慮がちに低姿勢で中にはいってくるが、そのうちに引っかき回して相手の力をへし折り、権力を手中に収める。これが今までの小沢さんの政治手法であった。

 しかし、もうこれ以上小沢さんにがんばってもらうことは、弊害が大きくなるばかりで、日本の政治にとっては疑問が残る。おまけに与野党問わず、優秀な政治家の芽を摘むことにもなりかねない。

 今の民主党政治が「政治が何か変わりそう」を期待した政治なのか。脱小沢戦略が必要なのではないか。

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