2010年4月23日金曜日

民主党政権動揺:「事態想定能力」に欠けるか


先に約束していた鳩山総理偽装献金問題での公判終結後の資料提出意向も、何故か拒否に変わった。高速料金では民主党小沢幹事長と国土交通相の前原さんとが異なる主張して、民主党の繰り出す政策が混乱している。

普天間移設問題では、「5月末決着に変わりはない。今、腹案は言えない」の一点張りで鳩山総理の考えが分からず疑心暗鬼であるが、政府関係者は「徳之島案」で折衝開始しようとしている。

財政再建問題では、早期の議論を主張する閣僚に対して、選挙を念頭に置く民主党要人は、議論すら回避したいらしい。

これと言った信念を持っていない鳩山さんの発言の軽さは総理としての指導力を問われているが、閣内不一致、民主党の混乱は政権を任せられる与党とは思えない。数あわせで、政策のことなる社民党、国民新党が政権与党に加わったことで混乱に輪をかけている。

一体彼らに、「こう言ったらどうなるか」と言う「事態想定能力」があるのだろうか。

前原国土交通相が発表した、高速新料金はおかしな面もあった。小沢さんが言うように「高速料金無料化を公約したことに反する」ことでは選挙に勝てないことは別として、小沢さんの言い分が当然だ。

景気対策、現実の財政状況がマニフェスト推進の足かせになっていることは分かるが、国民に発する情報には一段の注意が必要である。無責任で不統一な発言は、国民を混乱に導くだけである。

「自分の立場を重視」あるいは「選挙重視」の立場で、それぞれ勝手な発言をされては迷惑な話である。

内政、外交を問わず、重要な政策については「想定問答」がされているはずだが、国民の目線での「事態想定能力」に欠けているのではないか。民主党自体、主要閣僚、要人が労組依存体質では、国民目線を失っているとしか思えない。

「自分たちの言ったことが、どう反応するか」、想定能力を付けて欲しい。
写真:政権与党になり何かとメデイアに注目される

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