2010年5月10日月曜日

民主党のスローガン:「生活が第一」から「常識が第一」に

政権与党の支持率下落は、時間が経てば当然に出てくる現象と言うが、その要因がトップ2人の「政治とカネ」「資質」に関することだから、そう簡単にはいかない。

どうしようもない人間が、権力を握るとこういうことになるのか。

普天間移設問題では、稚拙な手法で県民の反感を買い、「5月末決着」も拘ることはないと閣僚までが逃げの手に出てきた。「5月末決着」も鳩山さんの選挙に時期を考えての目標らしかった。決着を伸ばすのであれば、「安全保障の見直し」「米軍の抑止力がなくなったときの日本の対策」をしっかり国民に提案して、全国民に問い直す機会にして欲しい。

やっと政府案が出るそうだが、それも自民党政権時の焼き直しらしい。何ヶ月間も何をやっていたのかと「鳩山さんの指導力」を疑う。理系議員として専門はORと言うが、どんな問題解決手法を会得しているのかも疑う。

「最低でも県外」の約束すら守れない。沖縄県外へ一部を移転して繕おうとしているのだろうが、記者の厳しい追求に官邸でのぶら下がり会見も雑になってきた。政権が末期症状を来すと記者会見も億劫になる。麻生さんの時もそうだった。今一番説明しなければならないときに、避けるのだから全く逆である。

山岡国会対策委員長は「地方に行けば、雲の上話」と発言し、反発を受けていたが、国会議員はこの程度なのか。


「政治とカネ」の問題では、鳩山さんは「知らぬ存ぜぬ」を押し通し、一般常識からすると不思議な感覚だ。寧ろ不起訴相当になったのが不思議なくらいである。憲法75条の「国務大臣の訴追」規定によるのだろうか。しかし、自ら国会の証人喚問に出る決断ぐらい出来ると思うのだが、小沢さんへの波及を心配してのことか。

その小沢さんも、どこまで虚勢を張ればいいのか。

今までの疑惑から考えると、常に権力の座に就いていないと、検察機関から厳しい追求を受け、辞職に追い込まれる危険があること知ってのことだろう。国民の80%が「辞任すべきだ」と考えているが、民意が伝わらない。

「政治責任」は感じるらしいが、責任をとることはしない。厚かましさには驚くが、私達が選んで国会に送った代表者を小沢さんの権力の道具にはして欲しくない。

検察審査会の議決をよく見てみようと、裁判所の掲示板を見たが、既にはがされていた。検察審査会の「起訴相当」議決はおかしいと言う意見の多いが、アドバイスする補助弁護士にも疑問が呈されている。

検察審査会のあり方にも疑問を投げかけられているが、民主党は小沢擁護、検察内部は現場検事と上層部との意見の相違がある中で、国民目線での議決はそれなりに意味があると思う。

そんなスキャンダルを抱えた小沢さんが、参院選に向け民主党を仕切っている。

不思議に思うのは、連合をはじめ、民主党を支持する団体が増えてきていることだが、これらの団体は、トップ2人の「政治とカネ」の問題をどう考えているのか。その中で連合は距離を置こうとしているらしい。

団体や組合員はどう考えているのか。支持団体のトップの政権与党への擦り寄りを組織の利益があると判断しているのか。

小沢さんの首に鈴を付けるのは、連合をはじめとする支持団体だ。団体のトップになると、国民目線から遠ざかることになるのか。

民主党はスローガンに「生活が第一」を唄っているが、「常識が第一」に変え、早く国民の信頼を取り戻すことだ。どうすればよいかは、既に分かっているはずだ。

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