2010年6月8日火曜日

鳩山・小沢民主党政権の過ち:308議席という圧倒的支持の誤解


昨年8月30日の民主党の「本日、政権交代」は大衆迎合で308議席を獲得、鳩山・小沢民主党政権に期待したが、ここに来て世論調査での支持率下落で政権を放り出し、「全員参加」を訴え菅政権がスタートした。

先の衆議院選挙では、私は選挙前に「雪崩的政権交代は問題だ」と指摘する記事を書いたが、その結果は各政党の獲得票数割合から考えても、民主党の獲得した308議席という議席数は、驚くほどの圧倒的多数であった。

このことが、鳩山さんをはじめ、小沢さんなど民主党幹部の高揚感をそそり、「自分たちの好きに出来る」との誤解に繋がった。

小沢さんは、この結果は自身の選挙戦術によると考えたのも無理はない。引き続き幹事長の要職に当たろうと考えていたが、鳩山さんはその人事に煮え切らなかった。業を煮やした小沢さんが、鳩山さんに決断を強いり、深夜の幹事長内定を勝ち取った。

鳩山さんにとっては、自分の思い通りの人事ではなく、鳩山さんの躓きの始まりだった。

鳩山さんは就任直後、早急に国会を開き施政方針を述べるではなく、夫人とイベントに参加するパフォーマンスや、国際舞台ではCO225%削減を訴えて拍手喝采のデビューをやらかし、国民に新しいリーダー像を植え付けたのも当然だったが、おごれる者久しからずだ。

その後の鳩山さんは、政策ではただの「反自民」で、何かに付け自民党政権とはひと味つがうことを印象づけようとしたことが、混乱を招くことになった。公共事業の見直し、普天間問題しかりだ。国民の嫌う「政治とカネ」の問題も、小沢さんの例とは違い違法性は低いと判断したのだろうが、野党時代の発言とは大きく違う言行不一致が国民の顰蹙を買った。

次々に変わる発言、先送りは、総理としての資質まで問題にされるようになり、支持率は下落、このままでは選挙に勝てる政権ではないことから、辞任に追い込まれた。何も決断しないことが批判されたが、最後の「小沢降ろし」は、大決断だった。

引き下ろされた小沢さんだが、圧倒的多数の議席確保は、「何でも出来る」と誤解したのだろう。党内改革、政治改革では、余りにも理想とする改革で急ぎすぎた。一方で小沢さんの選挙一辺倒の政治手法は旧自民党より悪質と映り、嫌小沢の動きが高まった。
「政策の是非」についての議論もなく、政治とカネの問題では自浄作用も発揮できなかった民主党に、政権担当能力の欠如も指摘された。

トップ2人のスキャンダルを抱えた民主党政権という異常状態の政権であったが、大衆迎合で成立し、大衆迎合(世論調査)で引きずり降ろされる結果になった。

閉塞感を打破し、「全員参加」を訴えた菅政権は、政権交代の高揚感に酔うことなく、「開かれたクリーンな政治を目指すべきだ。
写真:2010.6.2 鳩山総理の辞任会見を伝えるテレビ報道

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