2010年7月3日土曜日

参院選候補者選び:政党か、候補者個人か


参議院選の争点が消費税増税の是非になってきたが、肝腎の政権党内でも意見が分かれている。小沢さんや鳩山さんは反対で、菅執行部と相対する事態になっている。国民は、民主党の本気度を測りかねているのではないだろうか。

参院選東京選挙区の議員選挙公報を見ると、消費税に言及しているのは24人中4人だ。共産党、新党改革、あきつ新党と無所属の候補者だ。自民党、民主党の候補者はムダの削減を主張するも態度をはっきり打ち出していない。

消費税を議論しようとする有権者は、これらの政党を選ばなければならないのか。自民党か民主党かの選択ではなくなる。

たまたまNHKの政見放送で群馬選出の候補者の政見を聞くことが出来た。

民主党候補は富岡さん。日本の債務、1人当たりの借金、法人税、EUの消費税野比較など財政事情を詳しく説明し、増税の必要性を臭わす。一方の自民党の中曽根さんは、自分の閣僚時代の功績を説明し、北関東自動車道の開通は観光、企業誘致に貢献できると主張する。更に八ッ場ダムでは建設続行を訴えた。民主党の富岡さんは何ら言及せずだ。民主党は元県知事で推進派だった小寺さんを比例区で擁立している。有権者も選択に苦慮しているだろう。

中央での論争と地方での論争がかみ合っていない。

消費税増税論議もこれ程までに批判が高まるとは、菅さん自身も思っていなかっただろう。今まで民主党は「ムダの徹底削減」「逆立ちしても鼻血もでない」と言っていたのだから、そこまでまだ行っていないことへの不満だろう。

このために、内閣支持率は下落し、過半数確保は難しいという。元々鳩山さん、小沢さんの「政治とカネ」問題で不利な立場になったのだから、個々で過半数に達しなかった責任追及は、反執行部のなせることだ。

その「政治とカネ」の問題だって、「開かれたクリーンな政治」を目指す民主党にとっては、全く解決していない。諸悪の根元と言われる鳩山さん、小沢さんがかってに選挙応援のため全国を回っているという。

民主党内の自浄作用を促すという意味でも、小沢さんの虚偽記載問題では、検察審査会の二度目の議決も「起訴相当」であって欲しいと思う。

安全保障、財政再建か景気対策か、雇用の創出、失業対策、年金問題そして「政治とカネ」問題など難問が山積する中で、どんな候補者を選べばよいのか、

後、1週間で迷いがさめる可能性はない。
写真:通学路に建てられた選挙公報板 東京都大田区内で 2010.7.3

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