2010年7月28日水曜日

日本の不幸:資質を欠く総理の続出




28日のテレビ報道によると、米軍再編の為の日米合意が進まない原因の一つに、「日本は次々と総理が替わる」ことを、キャンベル次官補が米議会の公聴会で発言したという。先のASEANフォーラムでも、北朝鮮の外相が記者に「日朝会談があるのか」と聞かれ、「政権が安定してから」と答えていた。

普天間移設問題がこじれて米国大統領とまともな会談が出来なかった鳩山元総理。菅さんだって国際会議で、日本の財政再建について強気の発言を切り返していたが、日本は毎回出席する指導者が替わったのでは、何回も同じ指導者が出席している外国の指導者とうまく行くはずがない。

内政にあっては、小沢vs反小沢、政府vs財務省、政治主導vs官僚主導、部分連合か連立か、或いは再編か。どうすればキャステイングボードを握るか。議員は1人1人が自分の立ち位置に苦慮している。

国内にあって、出てくる総理が皆「資質を欠く」と酷評されているのだから、外交でも相手にされないのは当然である。

「ねじれ国会」の結果、すでに菅政権の行き詰まりを見越して来年4月の総選挙も話題になってくる。

こんな内政、外交に至った混乱の諸悪の根元は「欠格総理」の続出にある。

自民党が国民の信を失い、政権の座から落とされた原因のトップに「政権の放り出し」が上がっているが、安倍、福田、麻生そして政権交代後の鳩山、菅の総理に言えることは「資質の欠如」である。

決断力の無さ、政策・発言のブレ、政治姿勢に一貫性のない言行不一致、どういう訳か国民に人気があっても政党内での人気の無さ、人望の無さなどが「資質の欠如」賭してあげられる。

更に、総裁・代表としての党内基盤の脆弱さが、何かあると「○○降ろし」の運動になり、政権与党にあっては政局の不安定となる。

どうしてこんな総理が続くのか。
最近は、「オレがオレが」で、自分の能力を省みず、虎視眈々と総裁/代表→総理の座を狙い、人気を挙げるためにパフォーマンスを多発する。メデイアはそれに飛びつき垂れ流す。見ている国民は本当かと思う。

党内基盤が脆弱だと自分では総理になれないので、「担がれる人」になる。

担ぐ人が森さんのような長老であったり、民主党では小沢さんのような独裁者なのだ。どうしても保身のために担ぐ人の意向に沿うようになる。永田町の論理になるから国民目線からはかけ離れてくる。

政局も以前とは違って、相当厳しい状況にある。

いろんな考えの人が、党内でグループを為している。そう言う中で政策を調整しなければならないのだから、しっかり考えた末の政策でない限りブレも多くなるだろう。

民主は「反自民」、自民は「反民主」を通していたので、野党時代に民主党は自民党の反対のことを言えば良かった。しかし実際に政権に就くと現実が立ちはだかる。当然に言行不一致になり、信頼をなくする。

総理には、政策がぶれないこと。どうしても変更する場合は、しっかり説明するべきである。政治姿勢は昔と変わらないという言行一致は不可決である。

総裁選、代表選で党員の総意を吸い上げようとしてはいるが、どういう訳か「資質に欠ける」人材しか出てこない。

党内を抑えられ、しっかりした政策を提案することが出来る人が今の民主党、自民党にいるとは思えない。

部分連合、連立は基本的には数あわせだ。政権基盤が弱体であることに代わりはない。

今もてはやされている再編は一つの手であるだろうが、紆余曲折があり安定政権が出来るまでには時間がかかる。こんな時に小沢さんが必要だという人もいるが、小沢さんが担ぐ人になれば、権力の2柔構造ができあがる。

結局、国民は政界の混乱期を耐えなければならないのだろう。
写真左:2010.6.2 鳩山総理辞任記者会見を報じるテレビ報道
写真右:2010.6.4 民主党代表に菅さんが選出されたことを報じるテレビ報道

1 件のコメント:

kikuzou さんのコメント...

井原からです。

古賀茂明氏の首を切った、支離滅裂の「見ん首頭」をばっさりと切ってください。