2010年10月13日水曜日

間違いだらけの政権交代か:不甲斐ない民主党政権と正論を吐く自民党




影の総理がおり、党首の存在も曖昧で菅さんは何なのか。小沢さん1人の処理に右往左往し、野党時代の威勢に良い発言は何処へやら、著しく整合性を欠く。一方で、自民党は野党になってああか抜けしたのか「正論」と思える発言が多く、何故政権党の時に出来なかったのかと不思議だ。

国会で菅政権に対する本格的な政策論争が始まった。いつものことで、質問者はボードまで用意して持論を延々と開陳し、最後に大臣などにその考えを質っするが、肝腎の大臣の答えは数十秒の味気ない内容だ。

それは民主党政権に対する期待を大きく失うモノだ。

日本の主権を脅かす中国漁船の領海侵犯と衝突事件での船長への対応は、政府がどういう方針で持って中国と向き合っているのか甚だ疑問である。

言われているように「那覇地検の処置を了とした」のであれば、「国内法で粛々と進める」と行っていたのは何だったのか。中国の言われもない恫喝に弱腰になったとしか思えない。

そんな民主党政権に国を託す不安が残る。菅総理は海外にいたことにもよるが、すべて仙石さん頼みでは総理の資格はない。

一方、自民党は、その対応への責任追及を強める。しかし、自民党だって小泉政権の時に、北朝鮮の金正男氏が不法入国しようとし身柄確保したとき、何ら策もなく曖昧なままに国外追放した。拉致問題解決のカードを無意味に失ってしまった。

この時、野党であった民主党はどう責任追及したのか。外交に整合性がない。

今国会も「政治とカネ」の問題では、小沢さんの強制起訴もあり、野党の追及は激しさを持つ。しかし民主党は党内最大の実力者でもあり、党内事情もあって「まず本人の意思確認」と逃げの一手である。

小沢さんが自ら辞職なり、離党してくれるのが最善の方法ではあるが、「独りぼっちになる危険」を一番よく知っている小沢さんは、容易に決断するとは思えない。菅さんは「国会で決めること」と繰り返す。

しかし、国民が注目しているのは民主党党首としての決断であるが、指導力の欠ける菅さんでは期待できない。

民主党は、野党時代の「政治とカネ」の問題での威勢の良い追求、発言をどう思っているのか。事務所費問題でもしつこい質問に自殺者まで出した。自民党の方がまだ自浄能力があるようだ。

急がれる雇用対策、景気対策か財政再建か、公務員制度改革、地方分権など山積する政治課題に本当に菅政権は対応できるのか。

国会の審議を見ても民主党政権の受け身姿勢、安全運転では、政権交代が何だったのかと疑問に思う。

逆に、野党になった自民党は、何故か正論を言っているように聞こえる。何故政権時代に出来なかったのか。

どんな政党でも、政権党と野党では政治姿勢が異なるのか。民主党は原点に返り、「クリーンで開かれた政治」「見える政治」を目指さなければ、直ぐに自民党に取って代わる運命にある。

世論調査での民主党政権支持の理由は「非自民」だからだ。
写真左:民主党本部 不甲斐なさが目立つ民主党政権、小沢問題の処理も本人任せでは政党ではない。
写真右:自民党本部 野党になって正論を吐くようになったが、政権復帰へ妙案があるのか

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