2010年11月1日月曜日

小沢氏国会招致:自分で決めるのか、民主党分裂か


「政治とカネ」の問題で国会招致への意向を幹事長が確認しようと「会たい」とメッセージを送っても、小沢さんは「会う立場にない」と一兵卒を貫いているのか。

自民党は、補正予算審議を強行する民主党に対して「政治とカネ」の問題をないがしろにしていると反発し、審議入りに協力しないらしい。

「国民のため」の政治を両党共に標榜しながら、補正予算と「政治とカネ」のどちらを優先しようとしているのか。今の政局で取引に使うカードではないだろう。

小沢さんにとって、政治資金の4億円の出所、解党時の政党交付金残金の処理について聞かれるのを回避しようとしているのだろう。手続きについて高裁で即時抗告を却下されると最高裁に特別抗告した。もし、裁判になっても審議入りを回避するために手続き上の瑕疵を争点にするだろう。

小沢さんは、大事な局面になると実力者にあるまじき態度に出る。今回も幹事長との会談拒否の態度だ。子供っぽくて呆れかえる。

大方の見方は、国会の混乱を避けるために離党するだろうと見られている。幹事長と会わないと言うことは、誰からも指図されたくない。自分で決めると言うことなのか。

一方離党しなければ、民主党は崩れ分裂の危険がある。分裂しても小沢系グループが存在する以上は政党助成金を手に入れることは出来る。小沢さんにとって離党して一人になり政党助成金が入らないより、分裂しても金は入る方が得策だ。鳩山さんの動きも気になる。一緒になることも考えられる。

小沢さんは、今の民主党政権を歯がゆく思っているだろう。鳩山、菅と繰り出す総理は頼りない。最近の世論調査でも菅内閣の支持率は40%に下落し、不支持率が上回った。要因の一つには小沢さんの絡む「政治とカネ」の問題があるのだが。

菅さんも離党してくれた方が良いに決まっているが、どうして自分から説得にかからないのか。そこが指導力がないと言われる所以だ。思い出すのは小泉さんだ。高齢の中曽根、宮沢さんを公認しない説得に自ら当たった。

「数とカネ」にモノを言わせての強引な小沢政治も離党で終焉するが、分裂では最後のあがきになる。小沢、鳩山に何人ついて行くかだ。

民主党は分裂し、いろんなグループが混在する党内を整合性して国民に民主党の本当の姿を示さなければならない。それにより何が出来るか、国民は考えることが出来るのだ。
写真:小沢氏の国会招致で本人の意向が確認できず、混乱する民主党。

0 件のコメント: