2011年1月8日土曜日

小沢問題は「政治の淀み」、浚渫し新しい「政治の流れ」を

小沢さんの政治資金問題は、政治の底流にヘドロとして堆積し、政治に淀みをもたらしている。今まであらゆる機会に指摘はされていたが、これといった手を打てなかった。今回予想される強制起訴、或いは国会招致、証人喚問などが浚渫手段となり、「政治に流れ」を取り戻すことを期待する。

民主党政権、執行部は、「ねじれ国会」での議会運営、内閣支持率、政党支持率の挽回に、小沢さんの政治資金疑惑に対し政治決着を付けるべく処分の検討がされているようだが、如何にせん党内最大の実力者だ。小沢系議員も対抗手段に躍起になっている。

難しい政治課題山積の今、「そんなことをやっている時か」との声が小沢処分に反対する議員らから聞こえてくるが、小沢支持者からそんなことは言って欲しくない気持ちだ。

小沢さんに降りかかる政治資金疑惑は根深い。民主党政権交代後に発覚した金権体質、利権誘導
から小沢さんの政治資金原資に疑わしい面があることは確かだ。

先の政治資金収支報告書でも新たに91人に総額4.5億円を配った報告し対しても、新生党解党時に残った政党交付金ではないかと思われている。法的には問題なさそうであるが、それなら尚更説明が必要だ。

「やましいことはない」というのであれば、「では何故、説明責任を避け、逃げ回っているのか」という疑問が募る。

「新しいクリーンな政治」を掲げる民主党の小沢グループにも、「小沢さんの指導力、実行力がなければ、この難局を切り崩せない」と小沢登板を強く望んでいる議員もいる。だとすれば、どうして小沢さんに、「しかるべき処に出て説明し、疑惑を晴らせ」と進言できないのか。進言すれば遠ざけられるおそれがあるのだろう。

小沢さんは、これから刑事被告人として厳しい立場になる。そんな小沢さんが政権或いは政権与党の要職に付くこと自体が、迷惑な話である。

35万人の党員、サポーターでの代表選で、惨敗したことで小沢さんはすでに過去の人になっている。
自ら身を退くことが一番良い結果ではあるが、そうはいかないだろう。

新しい「政治の流れ」を作るためにも、早期に決着さてほしい。

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