2011年2月18日金曜日

東京・戸越銀座商店街は、何故元気なのか











何処の町にも銀座通りという商店街があるが、御多分にもれずどこもシャッターが閉まり、所々で店が開店しているのが人通りは少ない。地方都市だってデパートやショッピングセンターの新規立地によっては人通りが変わり今までの商店街が寂れていくのを目にした。

ところが最近、東京品川区の戸越銀座商店街の元気な姿がテレビで伝えられるが、ほとんどは女性アナウンサーがコロッケを食べる画面だ。あちらの店、こちらの店と食い歩く。中身は餃子だったり、おでんだったり不思議なコロッケが紹介される。

コロッケで本当に商店街が活性化されるのか、戸越銀座商店街へ行って来た。

東急池上線戸越銀座駅で下車する。通りは結構歩いている人が多い。スーパー、銀行、飲食店、洋品店、米屋、八百屋、魚屋、花屋、パーマ、理容室、医院、パチンコなど娯楽施設からケーブルテレビ、アンテナショップなど生活に必要な店や施設がほとんどあり、この商店街に来ればほとんどの用が済む。これが、この商店街の強みではないか。

お目当てのコロッケ店を探して約1.5kmの商店街を歩いた。

4~5軒しか分からなかった。餃子コロッケは中華料理店の入り口のガラス戸に張ってある紙を読まなくては見落とす。精肉店が多いが、揚げ物店、かまぼこ店が販売している。おでんコロッケは珍しいが1個60円、ポテトコロッケは80円だ。

どの位コロッケを販売している店があるのか。有名飲食店続々参戦のポスターでは14軒であるが、商店街連合会が作成した「遊びにおいでよ! 戸越銀座」のパンフレットによると20軒になっている。

私が行ったのは木曜日の昼頃だったが、それと分かるのは1軒だけで、後は店の中に入ったり、良く注意して商品ケース内を見なければ見落とす。

でも何故コロッケなのか。元々は7軒あった精肉店のコロッケを「戸越銀座コロッケ」と名称を統一し、ブランド開発事業にのったそうだ。その後続々と参戦する店が増えて、今20軒になった。それをマスコミが報道するようになって認知されだした。コロッケをかじりながら歩く姿は、横浜の中華街の肉まんに似ている。

コーヒー店では50%OFFだという。「今、コーヒーは値上がりすると言われているのに何故」と聞くと「1年間に一度のイベントです。今日から4日間」と言うことだ。

靴屋さんは面白い。早く、安く修理するという。店先では年配のご主人が靴を修理していた。直ぐ新しいのを買ったり、修理に出すと1週間かかるが、ここでは見ている間に直してくれる。

ケーブルテレビもサテライトらしきモノを持っている。商店街のニュース、商店のPRも放映しているようだが、市民メデイアの時代、街作りには欠かせない。

近くには大学もある。若者が集まる立地であるし、商店街周辺の住民も若いようだ。

近くに高価な物を売る店、安売り競争をする家電量販店、ショッピングセンターなどがないのも生残れる条件になるのか。
写真上段左:ケーブルテレビ品川
写真上段右:戸越銀座商店街
写真下段左:コロッケ販売店
写真下段右:パンフレット

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