2011年2月23日水曜日

小沢氏党員資格停止:「私の主張」は国会議員にあるまじき悪あがき


小沢さんの党員資格停止処分は政治家倫理の点から考えると軽すぎるが、党倫理委員会に提出した「私の主張」を新聞で見て、国会議員にあるまじき悪あがきであると感じざるを得ない。民主党国会議員の中に小沢さんを支持する議員も多いようだが、その見識を疑う。

まず、小沢さんは、検察審査会による強制起訴と通常の起訴は同視できないと抗弁する。確かに検察官による起訴が通常の起訴であるが、検察官以外に裁判所が個別に必要と判断した場合には審判請求出来るし、検察審査会が起訴議決できる制度がある。後の2つは、検察官が非起訴にした事案を起訴するのだから検察官画本気で公判維持をやらない場合もあるだろうから、裁判所が指定弁護士を検察官役に指名することが通常起訴と違うところである。

しかし、起訴し裁判を維持すること自体は、何ら通常の起訴事犯と違わない。小沢さんの主張は独善的で何ら説得力はない。

起訴された秘書は無罪を主張しているともいうが、誰だって有罪にはなりたくない。特に今回、検察官の取り調べに問題があることが分かった以上は、無罪を主張しても不思議ではない。

更に小沢さんは、政治倫理審査会への出席を拒否していないと主張するが、執行部の要請に応えず、今まで実現していないのだから拒否しているのと同じではないのか。政治資金の取得で、あらぬ事まで掘り起こされるのを嫌っているとしか言いようがない。

判決がいつ頃になるのか分からないが、「無罪」の可能性もあることを考えると当面「判決確定まで」は順当だ。

そして処分に合理的理由が見あたらないと言うが、こう主張することに合理的理由が見あたらないのだ。

小沢さんには、数々の政治資金に関する疑惑がある。疑惑に一度も答えていないコトから考えると、小沢さんは「推定有罪」の立場にある。自ら無罪を立証する責任があるのではないか。
写真:第5検察審査会の「起訴すべきである」議決書

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