2011年3月11日金曜日

平成23年東北地方太平洋沖地震:地震情報は伝わったが、東京でも大きな揺れ















11日、国会の参院予算委員会をNHKラジオで聞いていたら、14時45分頃だったろうか「地震発生、大きな揺れに注意してください」という緊急地震情報を聞いた。その数分後に大きな揺れが始まった。東京ではガタガタという横揺れで数十秒だったろうが、長い時間を感じた(実際には約2分)。うまれて初めての大地震の経験だ。

マンションの玄関のドアを開ける処置をして、居間の転倒や飛び出しモノの少ない場所で危険を避けた。本棚も倒れず、食器棚から食器類が飛び出すコトもなかった。本棚と天井の間に本を詰めて転倒防止していた効果があったのか、それほどの揺れではなかったのか。

ガタガタ揺れているときに、大田区の放送設備から「防災大田です。ただいま地震がありました。あわてて外に飛び出すのは危険です。落ち着いて行動してください。火の元の安全を確認してください」という意味の地震情報を聞いた。マンションのドアを開けていたから聞こえたが、ドアが閉まっていたらどうだったか。

揺れが収まって、NHKテレビをつけると、14時46分ごろ、強い地震が発生した。大津波警報、津波警報、津波注意報が出ているという。津波の高さ当初は3~6mと言うので、今までの地震とは違うとわかった。

しばらくニュースを聞いていても、震源がどこかわからない。東北地方の太平洋岸に津波の高さが高かったので、宮城県沖か最近頻発している三陸沖だろうと考えたが、震源ぐらいは早く且つ、常時表示すべきではないか。津波情報が常時表示されているのだから、震源付近に×印を入れるだけでも役に立つはずだ。

30分の間に3回の地震があったことから今回の地震の巨大さが分った。

14時46分 三陸沖 M7.9 深さ10km、マグニチュードはこの後8.4から8.8へと変更になった。現在予想されているマグニチュードを越える巨大地震の発生になった。兵庫県南部地震の180倍のエネルギーだと言うからその巨大さが分る。

15時06分 同じく三陸沖 M7.0 、続けて15時15分 今度は茨城県沖M7.4 深さ80km。

16時15分には、福島県沖30kmで余震が続く。数日前に発生していた三陸沖地震は前震で、北から南へ割れていった格好だ。

気象庁も言っていたが、破壊帯地点が広い区域になると言う。三陸沖から茨城県沖まで、これでは200kmぐらいになるのか(実際には約500km)。プレート境界型の超巨大地震だ。

体には余り感じないが、たまたま正月用に買っていた胡蝶蘭の枝とテレビが揺れるので余震らしい揺れが続く。

テレビの画面による津波の恐ろしさは、やはり想像を絶するものだが、岸壁付近に車があったり、人間が動いていたり、河川を遡り氾濫する波の横や前を車が走ったり、橋を渡ったりする状況を見ると防災感覚がどうなのか不思議だ。

NHKテレビでは、津波による被害の画面が主であったが、民放に切り替えるといろんな災害が発生していることが分った。地方局を系列局に持つ民放の強さか。

やはり長周期地震動によるのだろうJFEスチールで火災が発生しているという。コスモ精油所、チッソも火災で延焼中という。避難勧告も出た。

江戸川で堤防が崩れたとか、東京タワーで先端が曲がったと言うニュースも流れている。東京スカイツリーはどうだったのか。未だ情報がないのは何かあったのか、確認に時間がかかっているのか。

東京電力福島第一発電所で、1~3号機が自動停止したという。良かったと思ったが、21時55分頃官房長官が記者会見し、「原子炉一基が冷却が出来ない状態で原子力発電所半径3km以内に避難勧告を出し、3~10km以内は屋内待機だという。

菅総理は、16時55分、緊急記者会見で「緊急対策本部を作った。被害を最小限に抑えるため最大限の努力をする。テレビやラジオの報道をよく聞き落ち着いて行動して欲しい」と国民に訴えた。

M8を超える地震は、1854年の安政東海地震のM8.4があるが、M8.8の地震は今のところ想定を越す巨大地震で、多くの教訓を得ることが出来る。来るモノは来るのだ。東京では言われているように帰宅難民が出ているが、公共施設が仮の宿泊所となるようだ。

兵庫県南部地震では、社会党の村山総理が自衛隊の出動要請を躊躇したために生存者の救助が遅れたと言う批判があったが、今回の政府の動きは早かったようだ。今までも緊急時の対応が遅いと批判されていたことも影響しているのだろう。当然の結果だ。

今国会は、与党、野党がいがみ合っている状態であるが、この事態にそんなことをやっている時ではない。国会を挙げて対策を講じなければならない。この災害を期に、熟議の国会になって欲しい。


写真:地震情報を特別番組で流す民放

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