2011年3月26日土曜日

統一地方選:煮え切らないまま都知事選は終わるのか


政権政党の民主党の惨敗が予想される統一地方選が始まったが、都知事選も大震災もあって低調なスタートになった。民主党は党内混乱と内閣支持率の低迷もあり、独自候補を立てることも出来ず、国政の是非も問えないまま、煮え切らない都知事選で終わりそうだ。

ポスター掲示板を見ても当日一番早かったのは共産党の小池さんだ。年配の支持者が2~3人組になって担当の掲示板の場所を確認しながら張っている。「さすが早いですね」というと「早いですよ」といって笑う。組織がしっかりしていると早い。告示当日は、石原さん、渡辺さんで終わったが、立候補者11人中、2日目でもポスターを張ったのは4人だけだ。

主要立候補の弁をテレビで見ると渡辺さんは「大不況をさせないように温かい東京を作る」、石原さんは「自分が身を粉にしてがんばる。立候補させたのは天の声か。復興のため内需を」、中松さんは「新しい東京を作る。防災に強い東京」、東国原さんは「危機管理は1丁目一番地。元気な東京、ミラクルが必要」、小池さんは「政治の病気を治す、福祉防災都市東京を」と訴えているようだ。

東北地方太平洋沖地震で壊滅的被害を目の当たりにし、首都圏直下型地震、東海地震、東南海地震、南海地震の発生が予測されている首都圏にあっては、防災を掲げることは当然であるかも知れないが、それだけに終わってはいけない。

石原都政がどうだったのか今まで都民ではなかった私には良く分らないが、石原さんが進めた政策で問題視されている築地市場の豊洲地区への移転、夏季五輪の東京誘致、新銀行東京などがある。石原さん以外の候補者は、否定的な考えのようだ。

石原さんの立候補にも不信な点がある。あれほど間際まで立候補しないと言っていたのが、何故突然立候補に変わったのか。公約があっての立候補なのか。「東京から日本を立ち上げる」と言う。東京をガタガタには出来ないと言うのだ。

他の候補者は「東京を変える」と訴えており、石原さんは今までやってきた自分の政策が否定され、ひっくり返るコトを心配しているのか。メデイアの報じるところによると、自民党幹事長の息子さんの立場を考えて立候補に舵切りしたとも言う。だとすると公私混同も甚だしい感もする。

東京都民は、カリスマ性を持った知事が必要と言うことで選んできたのか。あの「つっけんどん」な記者会見で都民にどんなメッセージを送っているのか。

他の候補も選ぶのが難しい。宮崎県知事を1期やった東国原さんは、「危機管理は任せろ」と言う。口蹄疫や鳥インフルエンザ対策で経験を積んだことを言っているのだろう。でも、私達には宮崎県物産のセールスマンとしての顔しか知らない。政権交代前に、人気にあやかろうと自民党がアタックしたことはあるが、県政での実績が分らない。

渡辺さんは、苦学され実業家に為られた実績は評価できる。「都政にも経営者の感覚を」と訴えるコトも理解できる。税金で成り立つ介護分野へも手を広げ手いるようだが、不正が明るみになり責任を取らなければならないことにならないのか。

ドクター・中松さんも面白い人だ。前回の都知事選では「北朝鮮からデポドンが飛んできたら、跳ね返す」とも言った。ポスターを見たが、何を言っているのか首をかしげる。

小池さんは、参議院議員だったとき、テレビ出演などで正論を吐いていた。共産党は考えがぶれないと感心したものだ。医師らしい発想で「政治の病を治す」と訴える。他の候補が街頭演説などを控える動きをしているが、小池陣営は積極的に街頭演説で政策を訴えるという。

各候補者はどうやって政策を訴えていくつもりなのか。大震災にかまけて政策を疎かにしてもらっては困る。

渡辺さんは、ポスターに「無関心NO」を掲げている。報道2001「緊急討論」で内閣支持率が35.6%に大きく上昇、政党支持率は自民党15.6%↓、民主党11.0%↓、一方未定は51%↑で、無党派層が増えている。菅内閣の支持率がどうして上昇したのか無名であるが、無関心であっては政治は変わらないのだ。

都政を誰に託せるか。候補者を見ると「帯に短し、たすきに長し」だ。実績を買ってこの人と言うことになるのだろうが、前回のような圧倒的支持は避けなければ独裁的になってしまう。

煮え切らないまま都知事選は終わるのか。


写真:大田区内のポスター掲示板 2日目でも候補者のポスターはそろわない。

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