2011年4月14日木曜日

民主党に再生の道はあるか



菅民主党政権への大きな不信、統一地方選での民主党の退潮、相変わらずの党内抗争など、政権交代への期待を大いに裏切る結果になった民主党は、支持率を落とすばかりであるが、再生への道はあるのか。

大きな夢を抱かせての無党派層の取り込み、利権誘導まがいの組織の取り込みにで、予想外の300を越える議席数を獲得したが、民主党が繰り出す総理は国民を失望へとたたき落とし、烏合の衆の党内事情をさらけ出した。

民主党に再生の道はあるのか。それは整合性された党に再生できるかどうかだ。

まずは、小沢、鳩山さんの訳あり議員が退くことだ。この二人は、波世多摩政権で民主党退潮の原因を作ったお人だ。その訳あり議員が「菅総理のリーダーシップの無さ」「無責任内閣」と菅政権を厳しき批判している。

元代表、総理経験者の行動だから無視できない。小沢さんは、自民党時代に宮沢内閣打倒に動いた過去がある。今後、タイミングを見て、内閣不信任案でも出されようものなら、その動きが注目される。
今の執行部で「菅おろし」が出来ないのであれば、このグループに頼るしかない。

しかし、民主党は「小沢頼み」から脱却しなければならない。小沢さんに掘り起こされ当選した議員、小沢さんの強力なリーダーシップに期待する議員など小沢さん頼みの議員が多い。「この国難の時に、小沢さんをもっと使うべきだ」と主張する小沢系議員が居る。

自分には政策立案の能力はないが、あらゆる面で小沢さんを頼り、小沢さんを盲信し脂雲に追随するコトは避け、議員一人として「どう行動するか」を考えるべきだ。

民主党議員一人一人の意識改革が必要だ。

小沢さん主導で作成した衆議員選時のマニフェストも現実問題の壁は高く、更に大震災での復興財源捻出のために大幅な見直しがされている。政権交代に向けてのマニフェストの主要課題はご破算になった状態だ。

これからは、何も民主党政権でなくても良いと言うことになる。

もう一つ目指した政治主導はどうか。官僚に頼らない政治家主導の政治は、今多くの問題を顕在化させている。民主党政権の稚拙な対応、飽くなき政治主導の推進は、官僚をして不作為を決め込んだ。

何でも自分から発表する。何でも根回しせずに唐突に政策を発表する。菅総理の政治主導は、大いなる勘違いのパフォーマンスなのだ。従来の政治手法とは異なると言われればそうだが、それでうまく行くのかと疑問を感じる。

民主党には、多くの優秀な議員が居ることは確かで、そう言う人に政策でがんばって欲しいとは思うが、何分にもトップクラスがお粗末すぎる。野党時代が長く行政経験のない議員が、政治主導で政治をかき回す姿は、国内外に不安をもたらす。

そして一番みっともないのは、党内抗争だ。野党で党内抗争をやっているうちは良いが、政権与党での党内抗争は余りにも情けないし、その中心になっているのが曰く付きの小沢、鳩山グループだ。

民主党は、一度党内整合のための議論をすべきではないか。議員一人一人が、どう行動すべきか問い直すことだが、一度失った信頼は取り返せない。

民主党の再生は、分裂、再編成しかない。

菅総理の取るべき決断は、復興へ向けた体制づくりが終わった時点で退き、一時的な連立政権を樹立し、当面の政治課題をかたづけていくべきだ。菅さんは私達とは違った見方で、総理の地位に固執しているようだが、5~6月にきっぱり決断すべきだ。

0 件のコメント: