2011年5月22日日曜日

辞任のススメ:菅総理、西岡議長、斑目委員長、寺坂院長、そして内閣府参与

政治、震災対応を見ていると本当に腹が立つ。総理の菅さん、参議院議長の西岡さん、原子力安全委員会委員長の斑目さん、原子力安全・保安院長の寺坂さん、そして真実はどうか分らないが、政府内の意味深長な話をリークしたのはよいが、コトの重大さに前言を翻した内閣府参与のお二人に辞任をお勧めする。

菅総理はこれ程まで、「指導力なし」と言われたり、震災、原発災害への対応を批判されながらも、総理の座にしがみつき、打ち出す政策はことごとく「政権延命のため」と揶揄される始末で、どうしようもない。「菅降ろし」、支持率低迷に晒されながらも外交、税改革、震災復興、原発災害対応を推し進めようとする菅総理の心境はいかがなモノだろうか。

どんなにがんばっても次期総選挙では、民主党及び民主党政権は敗北の運命にあり、菅総理が政治家の本望と言っている増税ありきの政策は「菅さんが総理である」以上は覚束ない。

参院議長の西岡さんも、良識の府の長でありながら、異例の総理批判を強めている。参院予算委員会などで菅政権の是非を議論すべきであると思うが、いたたまれない理由があってのことだろう。

参議院議会運営で、菅総理は苦労することになるだろう。すげ替えるにしても第一党は自民党だ。

結局は、どちらかが辞めなければならなくなるまでいくのだろう。

原子力安全委員会の班目委員長も、早く辞任すべきだ。原子力行政は今までのように御用学者が担うべきではない。福島第一原発の事故処理もうまくいっていない。またこのような重大災害防止対策が急がれているが、今までのように「合理的で達成可能な最高の安全水準」をうたって原子力産業の安全に当たっていた人間を引き続きその任に当てることはこのましくない。

それにまたまた不可解なニュースが流れた。東電より海水注入の報告があった時、菅総理は「再臨界の危険がないか」と斑目さんに質問した時、「あり得る」と返答したため、検討にために約1時間海水注入を停止した。そのことが事態を悪化させた可能性があると菅総理の判断ミスと批判された(読売新聞2011.5.21)。

ところが、21日夜のニュースで、政府は海水注入を知らなかったと細野さんが会見でコメントしているのを知った。斑目さんも「そんなことは言っていない」と否定する。政府内は一体どうなっているんだ。菅総理が原子力に強いので、再臨界の心配をしたのだが、事態悪化の要因になったと批判がでて慌てて否定したようにも思える。菅総理は、以前「再臨界って何だ」と言ったことが報道されたこともある。

斑目さんに原子力安全委員長を任せるわけにいかない。即刻解任し、もっと問題意識を持った人物を当てるべきだ。

原子力安全・保安院の寺坂院長も影が薄い。スポークスマンは審議官が当たっているので、テレビで見たことは無かったが、国会の予算委員会だったと思うが、質問に答えているのを一度見たことがある。

原子力安全・保安院は、早い時期に「メルトダウン」の可能性に言及したが、政府、東電から圧力がかかったために、スポークスマンを後退させた。今になって思えばメルトダウン発言は正しかったことになるが、どうしてその時に院長は体を張ってでも抵抗しなかったのか。横やりが入れば見解を覆すようでは原子力の安全など保てない。

HPの原子力関連緊急情報を見ると、使用済み燃料プール代替冷却・浄化設置について内容/効果/安全性評価結果について報告を支持したと言う。要は報告の要求をするだけの役所だ。

HPによると、「安全確保のために選んだのは、石橋を叩いて渡るような考え方だ」と言い、機械は故障して人はミスを犯すコトを前提にした「多重防護」のシステムが取られていることをしっかりチェックしているとも言う。

更に、安全性を確保させるため、現実には起こりえないような事故を想定して、その拡大や影響の緩和を図る対策が取られていることをチェックしていますとも言うのだ。

では今回のような大惨事がどうして防止できなかったのか。東電の副社長が、記者会見で渋々「人災である」ことを個人的には認めたが、原子力安全・保安院の責任はどうなのか。

原子力安全・保安院長も更迭し、安全をしっかり担保できる人材に替えるべきだ。

原子力発電がこれからどうなるかは分らないが、安全確保のためにも、ここは思い切って更迭し、斬新な考えの人物を選任すべきである。

政府内での災害対策を記者会見などでリークし、話が大事になってくると前言を翻し否定するようなな内閣府参与も辞任すべきだ。本当の話だろうと思うが、言っていないと否定すること自体、信用のおけない人物だ。

御用学者はもう御免なのだ。

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