2011年7月17日日曜日

第16回川崎大師風鈴市:風鈴の涼感で節電に努めるか




































17日から第16回川崎大師風鈴市が始まった。今年も900種、3万個の風鈴が並ぶ最大規模の風鈴市だという(川崎大師ホームページ)。前回来たとき、川崎大師と風鈴とどんな関係があるのかと不思議だったが、川崎大師は厄除け大師、風鈴の由来も「厄除け」で関係があるのだ。

風鈴は、小さな釣り鐘型の鈴の中に舌を垂らし、その下に短冊を付ける要になっているが、起源は寺の四隅に釣るし魔除けにした風鐸で、縁側などに下げて外から疫病神が屋敷の中に入るのを防いだ。

元々は金属製であったが、長崎のガラス職人がガラスで作って見せ物にしたのが風鈴の始まりらしい。

いろんな種類の風鈴があるが、川崎大師オリジナルは「厄除だるま風鈴」だ。赤、白に塗られたダルマの絵柄だ。大きいので3700円、小さいので1600円、市は始まったばかりだが、売れ行きはまあまあと言うところか。

チリンチリン、コロンコロン、キンキンと鈴の材質によって音色は変わるが、岩手県の南部風鈴は鋳鉄製で良い音色を出している。秋田の「御殿(ごてん)まりふうりん」は民芸品のまりが付いている風鈴だ。まりは角が無く丸いことから円満風鈴だ。

どうしてこの涼感が出るのか。

南部風鈴で解析したことがあるらしい。単調な音ではなく、周波数の異なる2つの音が出ているという。音が重なり合って「ゆらぎ」があるために耳に心地よい涼感を感じるのだそうだ。規則正しい音、ランダムな音ではなく、その中間音で快適感が得られるのも「1/fゆらぎ」なのだ。

このストレス一杯の社会で、「揺らぎ」の特徴を有する音が、ストレスの解消やリラクゼーションに効果がある事は実証されているが、風鈴がその音であることは初めて知った。

折しも節電が要求されている。風鈴で涼感を得、節電に努めようと買った。


写真上段左:川崎大師オリジナル「厄除けだるま」風鈴


写真上段右:風鈴市


写真中段左:秋田の「まりふうりん」


写真中段右:南部ふうりん


写真下段:川崎大師本堂に下がる風鐸 風鈴の起源だ

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