2011年7月27日水曜日

日、米政界の「政治ゲーム」の根源は同じ?

日本、米国の政界での出来事は「政治ゲーム」化している。我が国は、菅総理の退陣条件・時期を巡って菅総理と与野党で駆け引きが続き、米国では債務上限枠引上げを巡って駆け引きが勃発している。しかし、その根源は同じなのだ。

両国の国会を見ると、米国上院は民主党、下院は共和党の「ねじれ現象」であるし、我が国も衆議院は民主党、参議院の第一党は自民党の「ねじれ現象」がある。

そして、米国は来年の大統領選に向けた駆け引きであり、我が国は「菅降ろし」、ポスト菅後の新体制を巡っての駆け引きが、落としどころのあやふやな「政治ゲーム」をやっているように見える。

特に米国の債務上限枠の時期上げ論議は、米国債デフォルテの危険もあり、世界経済に大きな影響を与える深刻な問題なのだ。

米国は、財政再建から債務上限引上げの法改正が論議されているが、暗礁に乗り上げている。オバマ大統領は一気に2.5兆ドルを提案するが、共和党は段階的に2.5兆ドルを主張している。

何のことはない。結果的には同じではないか。大統領選を控えた面子の張り合いに見える。

我が国も特例公債法案を巡り、40兆円もの赤字国債発行の前に、野党は子ども手当などバラマキ4Kの撤回又は見直しを要求するが、民主党は公約との関係もあり、所得制限の見直しで打開しようとしている。

しかし、菅総理の退陣の意思が不明確であるために野党間でも不信が高まっており、岡田幹事長がマニフェスト見直しで謝罪し、菅総理も国会で財源問題で見通しが甘かったと謝辞するも野党には不信感が高まるばかりだ。

米国、日本共に与野党間の信頼関係がなくなっている。

オバマ大統領の「YES WE CAN」、日本の民主党の「政権交代してみませんか」のポピュリズムに問題があったのか。

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