2011年7月30日土曜日

泣くな海江田さん、やるべきことをやって辞任せよ









29日のテレビニュースで、「海江田大臣 号泣」のタイトルが表示され、答弁中に涙ぐんだり、席について感極まってか、号泣する姿が映った。何のことかと思ったら、衆院経産委員会で野党議員から「早期に辞任」、「大臣の価値を落としている」と迫られての事らしい。野党にすれば、海江田さんを辞任させて、菅政権の崩壊へ持っていこうとしたようだ。

以前、海江田さんは「その時が来れば自分で判断して辞任する」と委員会審議で明言しているので、退陣時期をはっきりさせない菅総理と同じにも見えかねない。

確かに海江田さんを取り巻く状況は悪い。

九州電力の玄海原発の再稼働へ向けた手続きを進めて居るところに、菅総理が「ストレス・テスト」の導入を発言し、再稼働が頓挫した。海江田さんの面子は丸つぶれだ。経済産業省の方針にも菅総理は楔を打ち込んだことになる。

そしてメデイアの報道によると、「やらせメール」事件は、九州電力から中部電力、四国電力へも飛び火した。プルサーマル・シンポジウムへの参加を促すと共に賛成発言を依頼したというのだ。その要請が規制する側のはずの保安院なのだ。

中部電力の例ではコンプライアンスの関係から「まずい」と判断し保安院に拒否したが、浜岡原発関係者から依頼することになったらしい。約500人の参加者中、社員は150人程度だったという。

その時のシンポジウムの説明者が、今保安院のスポークスマンをやっている杉山さんだという。その杉山さんは、直接調査はせず、第三者委員会に託すとコメントした。

海江田さんは、緊急記者会見で「極めて遺憾なこと。徹底解明する」と謝罪した。

九州電力の「やらせメール」事件で、社長の引責辞任まで持っていったのだから、今度は経産相の辞任か事務次官の引責辞任だろう。

原発対応も右往左往している。

菅総理は、威勢良く「脱・原発」を表明したが、いつの間にか「減・原発」になり、そして電力需要の逼迫から原発の再稼働を認める方針に変わって来ている。
ここまで混乱させて、整合性出来るエネルギー行政が出来るのか。

良いとこ取りの菅総理、エネルギー行政官庁を飛び越しての政策発表、一見経産省の考えを代弁しているようにも思えるが菅総理との考え方の相違は、閣内不一致と見られても仕方ない。

重要なことは、電力行政は大きな曲がり角に来ていることだ。

原発をどうするか、保安院の独立、発送電分離など電力自由化、電力コストの検証は勿論のこと、悪名高い原子力村の解体、政官産の特権の排除などやることは多い。

海江田さんは、自分の考え通り辞任すべきであるが、経産省およびエネルギー行政の改革だけは前進させなければならない。早く辞めて欲しいと思っている菅総理も、そこにメスを入れようとしている感がする。


追記

その後、8月4日、経済産業省事務次官、資源エネルギー庁長官、原子力安全・保安院長の3人の更迭人事を海江田さんが発表した。背後に菅官邸に人事で手を突っ込まれないようにするために、急遽記者会見で発表したという事情もあるようだ。


しかし、この人たちは、当然引責辞任すべき立場の人間であり、その後任人事を見ても、順送り人事の様相を呈していることから考えて、海江田さんも役所に手なずけられた大臣の一人だったと残念に思う。


そして、後任者も全員が原発推進派だと聞くと、エネルギー政策はどうなるのか。経済産業省の利権、原子力村の利権を維持したままの人事だとすると、国民を馬鹿にした海江田人事(?)だ。


海江田さんに対する評価も変わったし、批判はされているが菅官邸の方が、まだマシの感がする。


こんな人がポスト菅の候補に上がっているとしたら、たいしたことはない民主党だ。



写真左:衆院経産委員会で、辞任を迫られ席で感極まって号泣する海江田さん 2011.7.29 民放テレビニュースより


写真右:エネルギー行政の改革、組織改革が必要な経済産業省

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