2011年8月26日金曜日

民主党は、凋落の道を歩むのか



菅総理退陣に向け、一致団結していたはずの民主党が、ここに来て主導権を狙う権力闘争に変わり、一歩間違えば凋落への道を歩むことになりかねない。最後まで国民を裏切る行動を取るのだろうか。否、再生への道を模索しているのか。

候補者乱立で混戦模様の民主党代表選は、各候補の政策で絞りきれず、グループの思惑、数の確保、更には候補者の次のステップ・アップ狙いもあってさながら権力闘争の雰囲気だ。

「クリーンで開かれた政治」を目指しての政権交代のはずの民主党が、最後の総理の座をかけた代表選で最も分かり易い(?)権力争いを演じている。

最も違和感があるのが、各候補者の小沢詣でだ。気をよくしたのか、最近の小沢さんは元気が良い。代表選候補者にその力を見せつけている。しかし小沢さんは党員資格停止処分中ではなかったのか。そんな人間が候補者としてではないけれども、大きな影響を与える行動を取っていることは理解しがたい。

各候補者も進めようとする政策は断片的には伝わってくるが、投票権はないとしても、どの候補にするかは絞りきれない。民主党議員はこれで、代表を選べるのか。

世界的にも重要な政治課題になっている「財政再建」にどう取り組むのか、これ一つ取ってみても経済状況を見ながら判断するでは、何時までも赤字財政を認めることになる。増税を言うと選挙に勝てないのは分っているが、国民にしっかり説明する責任が国会議員にはある。

党内で大きな溝になっているマニフェスト見直しに対して、2009年のマニフェスト回帰を訴えるが、その財源の確保をどうしようとしているのか。親小沢グループからの説明は全くない。ただ執行部に反対の姿勢では国民の理解は得られない。

民主党は、この代表選を経てどういう道を進むのか。

民主党再生への道の第一歩は、所謂小沢グループと言われている120~30人の民主党議員が、小沢さんの支持する候補者ではなく、自らの信念で選んだ候補者に一票を投じ、80人ぐらいが離反することから始まるのではなかろうか。

小沢、鳩山離れの程度が再生か、凋落かの判断になるが、古い体質の政治をやっているのであれば、結局は民主党は凋落の道を歩むしかない。

写真:民主党両院議員総会で退陣表明する菅総理 2011.8.26 NHK中継

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