2011年8月28日日曜日

民主党代表選:議員一人一人が責任を持った行動を








民主党代表選の候補者5人の苦悩は、今の民主党を二分するほどの苦悩をそのまま反映している。2009年のマニフェストの見直し、小沢さんの復権をどうするかだ。政権交代の理念を変えた訳ではないと「国民の生活が第一」を改めて主張し、党内抗争を隠蔽するために「全員野球」、「一致団結」を言い出す。

代表選に向けて、数を確保するために最大グループの小沢さんに擦り寄り、マニフェスト見直し、増税問題、小沢さんの党員資格停止など、その政策主張も歪曲化されようとしている。

特に子ども手当などのバラマキ廃止の3党合意を、小沢、鳩山グループに支持された海江田さんが見直しを言及するに至っては、海江田政権が出来たとしても、野党の協力は得られず、第3次補正予算などは組めない。民主党政権の行き詰まりは目に見えている。

逆に、反小沢グループから新しい代表、総理が生まれても、マニフェスト見直し、増税などで最大グループの反対に会い党運営は厳しいモノになり、政権は立ち往生するだろう。

親小沢、反小沢どのグループから代表、総理が出ても政権の運命は同じだ。

それでも総理を目指し5人が立候補したと言うことは、今度が本当の民主党最後の政権になるため、無理難題があっても挑戦しようと言うことか。今回の民主党代表選に当たって各候補の政策、考え方をメデイア報道で見るにつけ思考基準が内向き過ぎる。

そんな政権に国を託すしかないのか。

民主党議員は、所属グループのシガラミに左右されず、一人一人が信念を持って代表を選び、これからの選択に責任を持つべきだ。

そして、一刻も早く国民に信を問う事だ。

写真:民主党討論会 2011.8.28 NHKニュース7 親小沢vs反小沢の構図がある以上、どちらの側から新しい代表、総理が選ばれようと、民主党政権は早晩行き詰まる運命にある。政治空白をつくらないためにも、思い切って解散・総選挙に打って出ることがすっきりする政局ではないか。

0 件のコメント: