2012年5月9日水曜日

野田総理の「政治生命を掛ける」に掛け値なしか


国会で増税に政治生命を懸けると
表明した野田総理
2012.5.9 TBS NEWS23

野田総理が政治生命をかけるといって憚らない社会保障・税一体改革関連法案の国会審議が始まった。これに「掛け値なし」と本気度を国会で表明したのだが、その勝算があってのことか。

民主党内を見ると小沢さんの党員資格停止処分を10日に早々と解除することを決めた。小沢さんの1審「無罪判決」を受けてのことではあるが、指定弁護人の控訴の検討も終わっていない時期での決定に違和感がある。

輿石幹事長の党内融和優先の決定らしいが、これで小沢さんは増税反対から賛成に翻意するのか。報道では、これで小沢さんは堂々と活動できるし、代表選への出馬も可能性があるという。野田内閣倒閣への宣戦布告とも聞こえる。

これでは、野田総理の描く今国会期中での成立は覚束ない。

当然のことながら、自民党の谷垣総裁との動きが気になるが、谷垣さんは先日、千葉での講演で「ガチンコ勝負」するという。今国会期中に山場が来るというのだ。それができなければ総裁は首だとすでに派閥の会長から言われている。

残された手段は、伝家の宝刀である「解散・総選挙」に打って出ることだ。

掛け値なしで政治生命をかけるのであれば、消費税増税関連法案の国会成立と引き換えの解散・総選挙しかない。それは必然的に民主党政権の終わりだ。

野田総理にどんな勝算があるのか。口先だけの丁寧な議論だけでは道は開かれない。

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