2012年6月29日金曜日

野田総理では解散・総選挙はできないのでは

今の政局を見ていると、野田総理では解散・総選挙はできないのではないか。野党の「マニフェスト違反」追及は、解散・総選挙で国民に信を問うまで続くだろう。国会審議での野田総理の謝罪だけでは許してくれない状況だ。

でも今のままでは一体改革、消費税増税は不完全のままで解散は国民の信を失うことになり、民主党のモットーである「国民の生活が第一」に通じる政策課題であり、「政治生命をかける」と言った手前、なんとしても自分の手で達成させたいだろう。

更に民主党にとって、念願の政権の座だ。今選挙ともなると民主党の惨敗は確実で、議席の過半数維持どころか第一党もおぼつかない。

だから、できるだけ長く政権の座にあって甘い汁を吸い取り続けたいのではないか。能力、資質は別として大臣になりたい人間は多いはずだ。

野田総理が解散・総選挙に踏み切ろうとすれば、黒幕ともいえる実力者が抑えにかかるだろう。海部総理、宮沢総理は、決断した途端に引きずりおろされた。

自民党はどう出るか。

谷垣さんが思うような「話し合い解散」は無理ではないか。自民党が主導したと思っている3党合意も紆余曲折があるだろう。民主党の出方によっては破棄ということにもありそうだ

そうなると内閣不信任決議案の提出にもなる。

受けて立つ野田総理は、解散・総選挙を選ぶ力はない。総辞職だろう。もっと人気のある代表が出てきて選挙に臨む可能性がある。たらいまわしの批判もあるだろうが、任期いっぱい民主党政権で押し通すのではないか。

後1年とチョット、国会運営はギクシャクし、山積する政治課題は停滞するのは確実で、外交にも影響が出るだろう。

私も、解散・総選挙でゴタゴタをクリヤーし、包括的な一体改革に当たるのが一番と思っていたが、早期の解散・総選挙は望めそうにないとみえてきた(そのうちに早期とはいえなくなる)。

今、採決時の民主党造反の首謀者に離党勧告、その他の議員は資格停止処分というニュースが流れている。輿石さんの意に反して厳しい処分になりそうだ。

益々、解散・総選挙は遠のくのではないだろうか。




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