2012年7月29日日曜日

7.29脱原発国会大包囲デモは、日本の一番の良心か


日比谷図書館前での集会
2012.7.29

7.29脱原発国会大包囲は、日本で一番の良心か。毎週金曜日夕方の官邸前デモには参加できなかったが、29日午後3時半から日比谷公園で集会後、国会大包囲デモがあるということで参加した。どういう人たちが参加しているのか。脱原発の後にどんな展望を考えているのか知りたかったのだ。

JR有楽町駅を降り、日比谷公園へ向かう。リュックを背負った男性、自作のプラカードを持った数人連れの年配の女性、2人連れの若者、子供を連れた家族などそれらしき人たちが目立つ。

公園内のどこで集会があるのかわからなかったので、人波の方へ向かった。会場に近づくといきなり「原子力規制委員会」の人事に異議を唱えるアジが聞こえてきた。国会へ提出された規制委員会の委員長は、原子力ムラ出身で自主的避難者への賠償に反対し、更に低線被ばくリスクに関して認識がないと人事案の白紙撤回を求めている。

手作りのプラカードを持った参加者たち
2012.7.29 日比谷公園で
この委員長人事案が通ると大変なことになる。脱原発をやる前にこの人事案を阻止しようというのだ。

脱原発に向け色んな発言、行動の提案があった。

国会議員にも電話やメールでプレッシャーをかけよう。次の選挙では落ちてもらおうと呼びかける。

海外からの反応も紹介された。日本は広島、長崎そして福島を経験したのに、何故再稼働するのかというのだ。この官邸前デモや国会大包囲デモが日本の一番の良心だというのだ。

再稼動で誰が責任を問うのか。このデモを世界に発信しようという。

3.11の前に戻ろうとする政治を正そうとも訴える。

東電本店前
もう一年4ヶ月も家に帰って
いないと悲痛な訴えをしていた
2012.7.29
「電力は不足などしていない。原発依存はゼロ%」が、この脱原発デモの基本的考えのようで、原発は動かして、火力発電などは止まっていると指摘する。でも、脱原発の後の展望がわからない。

デモが始まった内幸町交差点では、再稼働賛成派と思われるグループが日の丸を振りながら、「原発再稼働で国民の電力を守れ。嘘を言って騙すな」と脱原発デモに反論していた。

デモ隊は東電本社前を通る。「再稼働反対」「家は14か月も入ることができません」と女性が悲痛な思いを訴えていた。「福島を返せ」だ。

経済産業省、原子力安全・保安院の前では、当然「再稼働反対」のシュプレルコールだ。

警察官の指示に従っての整然としたデモだったが、先頭が日比谷公園に帰ってきても、デモの後尾はまだ日比谷公園を出るところだ。

ここで解散かと思っていたら、主催者側が国会包囲をするので国会へ向かってくれという。

経済産業省、原子力安全・保安院まえ
「再稼動反対」のシュプレフィコール
2012.7.29
霞ヶ関の官庁街を国会へ向かう。次第に警察官の数が増えてきた。歩道と車道はバリケードと警察車両で区切られ、歩道もカラーコーンで行き、帰りが分断されている。国会前は完全に警察により車道が確保されている状態だ。

脱原発ということは、原発依存ゼロということだが、首相官邸前での再稼働反対を訴える抗議行動も考慮し、原発比率決定も8月中に拘らず延期するという。古川戦略相は丁寧にやっていくという。

原発がなければやっていけないという意見もあれば、原発なしでもやっていけるという意見もある。電気料金など考えて実際にどうなのか。自然エネルギーにどの程度頼ることが可能なのか。

国会前 歩道と車道は完全に警官隊が
分断
2012.7.29


私も原発はフェードアウトしかないと思うのだが、40年で廃炉し新規原発なしで産業構造、国民生活はどうなるのか。政府はしっかりした資料を提示し、国民の判断を仰ぐべきだ。

次期衆院選は「脱原発、賛成か反対か」で政策論争をしようにも、その後の展望が不明では判断のしようがない。ただの感情的な反対では悔いが残ることになる。




原子力規制委員会の人事にも抗議
2012.7.29


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