2012年8月18日土曜日

解散・総選挙:候補者のよって立つ政党に思い入れがあるのか


総選挙で候補者のよって立つ政党に思い入れがあるのか。そんな気がしてきた今の政界だ。近づく総選挙では3つの地域政党が政党化に向けた現役国会議員の取り込みが激しくなってきた。民主党は今回の消費税増税で造反者を抱え、それらの人たちが何時離党してもおかしくない不安定な状態が続いている。一方の自民党も総理経験者の安倍さんが地域政党へ移るのではないかと思われていたが、その意向は否定された。

維新の会も現役議員なら誰でもいいわけではなく、政治の中枢で活躍した経験者がほしいらしい。

新しく選ばれる候補者、政党を移ろうとする既存政治家の意識は一体どうなんだ。

理由に挙げられるのが、考え方、政策目標が近いという。民主党政権が原発再稼働、消費税増税に動いているのだからその反対で、「脱原発」「増税反対」が大きな選択テーマになるだろうが、そのほかの政策課題で考えが一致しているのか。

2の政策課題は同じだが、憲法改正、外交、政治改革、公務員改革などで異なり烏合の衆になる可能性はないのか。その結果、肝心な時に党内がギクシャクし政治が進まないことになる。

選挙区の問題も大きい。特に比例区選出の議員は地盤を持ちたいだろう。今の政党では宙ぶらりんなので新しい政党に移り地盤を得ようとする。

また参議院から衆議院への鞍替えを目論むこともある。閣僚、総理を狙おうとする野心があれば衆議院の方がいい。残念なことだが、今の参議院は衆議院のコピーであり、衆議院で籍を失った者の救済の場が参議院になっている。

政治実績もあり、新しい政党の看板になりそうな現役議員を引き抜く動きもある。既成政党だと活躍の場が少ないが、新しい党になると活躍の場ができてくることに期待をする。

そして何よりも勢いのある政党、政治団体に移り当選の可能性を大きくしたいのだ。民主党では落ち目で惨敗が予想されるが、維新の会では当選の可能性が出てくる。

新しい候補者、既存政治家の政党選びには、それぞれの思惑があり有権者はその選択に厳しい目を向ける必要があるのではないか。支援する議員が政党を変われば、支持者も政党を変わるのか。

それなら利権を求めている行動ではないか。

「既存の政治家ではなく、新しい政治家を選ばなければならない」とは、維新の会の橋下さんが言ったと思うのだが。

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