2012年11月19日月曜日

何故、政党が乱立するのか

何故、政党が乱立するのか。ついこの間まで15政党と思っていたらテレビのワイドショーで14政党だったことがわかったが、更に増えるらしい。メデイアの世論調査でも「どの政党に投票するか」の設問に「わからない」と答える人が半数近くになったという。

何故政党が増えるのか。

今の政党では、「自分の思っていた政策を達成できない」とか、「執行部の党運営に疑問を感じる」という理由で離党する人が多い。

一つには、政治の多様化があるだろう。候補者、政治家が「主要政策に何を置くか」があるだろう。脱原発に特化など政策に差別化する工夫がある。

また、大きな政党では自分の存在価値が小さく感じるのではないか。党内では分科会などで割り振りされるために、全体の政策や法案の審議に参加できない。国会での審議にも参加できず、勿論質問にもたてず、投票マシーンになり下がっていることへの不満もあるだろう。

存在感を出し、行動するチャンスは小さな政党しかない。

選挙区の事情もあるだろう。比例区で出て来た議員は自分の選挙区を持って政治活動がしたいだろうが、大きな政党ではそのチャンスがない。

そして、最近の傾向として「決める政治」では、民・自・公3党合意などで進めるしか手がない。

これについては、「大きい政党で決めたことに小さな政党は従え」ということかと評判が悪い。民・自の2大政党に楔を打ち込むという第三極構想がある。

「小異を捨て大同団結」が必要というが、乱立気味の小政党を結集できるかどうかは、今の「日本維新の会」を見ていると難しい感じがする。

結局は、弱小政党設立で国民に信を問うても、支持団体が小さければ消滅の危機にあるのではなかろうか。

今回の選挙は、増えすぎた政治家を淘汰する機会になるのではないか。弱小政党にあって、生き残れるのは実績もあり、政治活動を怠らなかった候補者だけだろう。

政治の多様化に応えるには、中選挙区制へ戻した方がいいのではないか。そして、議員の定数を大幅に削減することだ。


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