2012年12月24日月曜日

民主党政権だって何か良いことはなかったか


マニフェスト違反もさることながら、政権交代の期待を大きく裏切った民主党政権だったが、この3年3ヶ月間、何かいいことはなかったか。期待外れの事例を挙げればきりがないが、良いこともなければ情けなさ過ぎる。

人気取りで大風呂敷のマニフェストは、財源不足で3割程度しか実施できていないと言うが、中堅の政策通がテレビで政策の主旨を説明していた。その熱意は評価出来る。むしろこう言った政策マンが今後活躍出来る場があるかが心配だ。

多くの山積した重要課題、自民党政権時代は先送りしていた政策に取り組んだことは確かだ。野田総理も選挙戦の終盤での街頭演説で「自民党政権の尻ぬぐいをしている」と本音を吐いたほどだ。

消費税増税は国を二分する政策で、議席数を持っているとはいえ党内反対論者も多く、民主党単独では成立も無理だったが、野党を巻き込んだ3党合意で成案に持っていった。野田総理でなければ出来なかったことだ。

そして最終段階では「決める政治」も出来たようにも思えたが、「前へ進むか、後退するか」と訴えた選挙選では国民の信を得るには遅すぎた。

未曾有の大震災、あってはならない原発事故は、国民の生命、財産を脅かす甚大な事故となった。そして国の危機管理の問題点をあぶり出したが、政権が民主党であれ、自民党であれ政治災を伴うのは仕方ないことだ。色々批判はされているが、要求されるのは瞬時瞬時の判断だ。阪神大震災と比較して政権の対応が議論されたが、震災の規模、原発事故を考えれば、何とか対応できた方ではないか。

官僚主導から政治主導に舵切りした。国家戦略局、事務次官会議の廃止、天下り禁止など打ち出したが、急な改革はうまくいかない。中途で官僚機構に依存する体制に戻した。
自民党幹部は「うまく使いこなすことだ」と言うが、自民党政権では政官癒着による不合理なことが多かったのではないか。

もっと詳細に一つ一つの政策を比較していけば、民主党政権での良い点も見つかるだろう。

消費税増税、マニフェスト違反、党内抗争、主導権争い、離党騒ぎなどで民主党政権を歪曲化してはならない。

この民主党政権も国民が選んだ政権だったのだ。

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