2013年3月20日水曜日

2020年東京オリンピック誘致:辞退してこそオリンピック精神では

東京・日本橋にて
2013.3.20

2020年の東京オリンピック誘致は、辞退してこそオリンピック精神ではないか。IOCの候補地事前調査も好印象(?)をもたれて終わった感がするというが、IOCの目だって節穴ではあるまい。タイミングの悪いときに明るみになったパワハラ、セクハラの事実は、オリンピック行動、精神に反する行為である。

東京では、繁華街、商店街など至る所に「今、日本にはこの夢の力が必要だ。2020年オリンピック・パラリンピックを日本で!」という掲示、垂れ幕が目につく。震災復興にオリンピックの熱を利用しようというのか。

前回の失敗は、世論調査で国民の熱意が低いと言うことの反省から、ムード作りに腐心したし、猪瀬都知事がテニスをしたり、IOCの委員が卓球したりするなど「やらせ」も演出した。

一方で、19日に発表になったJOC57団体のパワハラ、セクハラなどに関する調査」は、「治療が必要だった」という深刻なものを含めて驚くべき内容だった。発端になった全柔連だけの問題ではないのだ。

東京・銀座にて
2013.3.20
スポーツ団体は、選手よりも組織第一で、指導者などは上層部を向いており組織の人脈維持に汲汲としているのではないか。全柔連の上村会長もJOCの理事は辞任したが、全柔連の会長は続投という。「スポーツ界 暴力根深く」(讀賣新聞2013.3.20)という程の問題を起こしながらの続投には反省の意思が希薄ではないのか。

おまけに、改善勧告の中に、「監督、コーチ、選手がオリンピックムーブメントを理解する」と言う項目がある。

オリンピックの行動精神に反省すべき点があるというのであれば、オリンピック誘致など論外ではないのか。

今回の東京オリンピック誘致は辞退すべきだと思うのだが。



[後記]
猪瀬知事 アメリカでの「もう一押し」発言は、招致成功へなのか、それとも失敗へなのか

NTタイムズでの不適切発言が問題になったとき、最初は「文脈に無い」と強気の発言をしていたが一転謝罪した。しかし、その後も不適切発言への言い訳が止まらない。

不祥事での自分の責任の「照れくささ」を繕おうとしているようにも思えるが、もう終わったことだ。

万一、東京招致が成功したとしたら、東京視察のときの接待で何か裏があったことになる。

オリンピックの使う金があるのであれば、もっと防災を考えた方は良くないか。

                                         (2013.5.4)

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