2013年4月4日木曜日

気象庁の地震情報で日本列島の揺れを見る

気象庁の最新の地震活動状況(速報)に
地震発生が予測されている震源域を
書き込んだ

気象庁の地震情報で日本列島の揺れを見るのも良いのではないか。テレビやラジオで地震情報を聞くことが出来るが、日本列島全体を知るにはこれが良い。それに地震学者が予測している震源域を書き込むと震源の分布によって、「確率の高い震源域に、もしや」と思うことがある。

地震情報(各地の震度に関する情報)
気象庁HPより
3月27日から4月3日の「地震情報(各地の震度に関する情報)」を見ると3.11東北地方太平洋沖地震の震源域で余震が多発している。福島県沖、三陸沖、宮城県沖はいつも揺れが多い。

宮城県沖地震はその発生が予測され、3.11東北地方太平洋沖地震もそれではないかと見られていたが、早い時期に専門家は否定した。だからこれから起きるのだ。

一番危惧されているのがアウターライズ地震だ。3.11東北地方太平洋沖地震発生直後、海外の専門家が指摘していた。特に東電・福島第一原発の事故も片づいていないのに、同程度の地震、津波に襲われることによる放射能汚染の拡大を危惧してのことだったが、まだ起こっていない。いつ起きるかもわからないのだ。

まだ心配なのは、この震源域の北端、南端に割れ残りがあることだ。

近くに青森県沖地震、千葉県東方沖地震、房総沖地震がある。房総半島沖地震はM8級が予想されている。

3,11東北地方太平洋沖地震が巨大な規模だった為に、日本各地の歪みに影響が出て、地震の発生確率が上がった。

日本列島陸域における誘発地震活動
名古屋大学大学院環境研究科
2011.3.11
名古屋大学大学院環境研究科が陸域における誘発地震の活動を発表した(日本列島陸域における誘発地震活動 2011,3,11)。

その中で指摘されている栃木県北部も揺れている(栃木県北部地震)。何故こんなところがと思うのだが、日本列島の地殻を考えれば揺れるのは当然かもしれない。

南西諸島海溝付近も種子島近海、沖縄本島近海が揺れている。この辺は地震が少ないと思っていたが、M7クラスの地震が発生し、空白域も多いのだ。

北海道近海も要注意だ。結構揺れている十勝沖地震、もっと北では根室―色丹島沖地震がある。日本海遠縁部に関連して奥尻島を襲った巨大地震はまだ記憶に新しい。

しかしなんと言っても注目すべきは、首都直下型地震と南海トラフ巨大地震だ。東京湾北部(地震)、千葉県北西部(地震)は頻繁に揺れている。

相模トラフと関連して、富士山噴火も話題になってきた。低周波地震、異常出水など異変が続いている。

一方、南海トラフ巨大地震も何時起きても不思議ではない発生確率であるが、未だ発生の気配はない。

当初東海地震単独だったが、今は東海―東南海ー南海地震の3連動に日向灘を加えた4連動、また南海トラフに近い「南海トラフ寄り」を加えた4連動、さらには5連動も予測されている。

こんな巨大地震が発生すると、津波も巨大になり34mの高さになると高知県の海岸寄りの町は完全に水没してしまうところも出てきた。避難も出来ないのだ。

東海地震も何時起きても不思議ではないと言われて相当時間が経つ。菅元総理は東海地震震源域の中にある浜岡原発を停止させたほどだが、地震学者はこぞって浜岡原発の危険を指摘していたのだ。

それでも最近、南海地震の発生は2030年代だという研究を京大・鎌田教授が発表した。南海地震が起きると地盤が規則的に上下する現象に注目して導き出した予測だ(南海トラフ巨大地震は2030年代に起きる サンデー毎日 2012.9.23)。

油断していたときに想定外(?)の巨大地震が襲ってきた。今、想定外の地震規模も地震学者によって「想定内」化している。

時々、気象庁の地震情報を見るのも何かに役立つのではないか。勿論予知などできっこないが。
最新の活動状況(速報)
2013/04/02 00:00~
2013/04/03 14:00
気象庁HPより
 

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