2013年10月17日木曜日

第20回ITS世界会議東京2013:ITSの技術は、どこまで運転者をアシスト出来るか

こんな車に乗ってみたい コックピットに表示される運転支援
情報
2013.10.17 第20回ITS世界会議東京2013展示場
次世代ITS実現に向けて 会場内
ITSの技術はどこまで運転者をアシスト出来るか。運転者をアシストするITS技術の今を見ようと第20回ITS世界会議東京2013が開催されている東京ビッグサイトに行ってきた。先日、テレビでトヨタのレクサス車が高速道を自動運転する様子を見て運転支援システムもそこまで来たかと感心し、それに採用されている技術を知りたかったのだ。

17日は一般公開日で事前登録した。平日なのだろうか、割合すいていた。

安全運転支援システム、信号情報活用運転支援システム、歩行者優先信号制御システムなど各社同じような技術であったが、デモンストレートも豊富で大型デイスプレイ、体験シミュレーター、体験できるコックピットとそれぞれ趣向を凝らした展示が目につく。

安全でエコなドライブ支援として、特に安全運転、渋滞解消への取り組みは多く、追突防止、レーン逸脱防止、右折・左折時の衝突防止、歩行者横断見落とし防止。自動運転の支援システムでは、信号通過支援、赤信号減速支援、発進遅れ防止、アイドリングストップなどが上げられる。

でも、如何に技術が進歩しようとも「スマート・アシストは、ドライバーをアシストするのであって、ドライバーが危険回避をしようとしているときは作動しない」(ダイハツ)に尽きるのだ。

追突防止は各社が研究している。レーザーレーダーで前の車を検出し緊急自動ブレーキをかける。追突事故は30km/h以下の時が多いようだ。20km以下では止められるが、20~30kmでは被害を軽減することが出来るようだ。

高分解能レーダーにより走行者の
認知性能が向上した
人間が急に飛び出しても対応できるが、これには高解像度カメラで人を認識する技術が役立っているようだ。

このほかに、周辺認識技術として、画像やレーザーレーダーで白線を認識したり、「みやびき」の 情報で高精度に自車位置を評定する技術も重要だ。

ドライブレコーダー画像認識技術で車線逸脱警告装置も開発されている。高速道などで車線を跨ぐと警報があるが、ウィンカーを出していると警報は鳴らない。センターラインを跨ぎそうになると自動的に修正する技術も開発されていると聞いたことがある。

フルグラフィックメーター
安全運転支援情報は、運転席で速度メーターの真ん中に表示するフルグラフィックメーターや、フロントガラスに投影するヘッドアップデイスプレーもある。この方法だと運転中に目を落とさずに情報を得られるので、より安全だ。

又、自動運転・隊列走行技術で隊列全体を1台の車両のように制御することが出来るようだ。これには安全ブレーキ、バンパーの開発が必要らしい。

今から40年ほど前、午前2時頃名神を名古屋方面に走っていたとき、運送会社の長距離トラックが5,6台車間距離もほとんどとらず、猛スピードで追い越し車線を走っていた。その集団が抜けると周りは真っ暗になり、15分ぐらいすると次の集団が追い越していった.

自動運転・隊列走行実車デモ
よく事故が起こらないものだと感心したが、運転手は前のトラックのどこかに目線を当て運転しているのだ。高速道では専用レーンで隊列自動走行が出来るようになるらしい。

電気自動車も出展されていた。「何時になったら車が電気製品になるんですか」と聞いてみたら「走行距離が250kmではチョット」という返事が返ってきた。走行距離が伸びなければ難しいらしい。数年前にビッグカメラが電気自動車も販売するという話があって、「車も家電製品になるのか」と思ったが、そう簡単にはいかないようだ。

このまま技術が進歩し実用化されると「運転席にはいろんな情報が交差し、うるさくなるのではないか」と聞くと必要な情報だけ提供するようになるという。


私には、家内が助手席で「後ろ大丈夫」、「スピード出し過ぎじゃない」「ゆっくり行こう」とアドバイスしてくれる。生きた安全運転支援システムだ。

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