2013年12月7日土曜日

民主政治が崩れる中で、それでも「一票の格差」是正に拘るのか

参院・特別委の強行採決
2013.12.5 NHKニュースウヲッチ9
今回の特定秘密保護法案の審議に見えるように、国会審議は民主政治とはほど遠い内容で一部メデイアは民主政治破綻と言うが、それでも「一票の格差」是正に拘るのか。6日、札幌高裁で7月の参院選は「違憲状態」という判決が出た。

最高裁の判決を踏襲した内容だが、「一票の格差」問題で選挙無効を訴えた弁護士グループは「後退」と肩を落とす。そりゃそうだろう。広島高裁・岡山支部の判決では「違憲無効」判決を勝ち取り勝利宣言をしたばかりなのだ。

間接民主主義をとる我が憲法下では、「法の下での平等」では一票の価値に大きな差があってはならないという考えも分からないことはない。

でも、今、我々の選んだ代表である議員が民意を反映した動きをしているかと言うと、はなはだ疑問が出てくる。

特に私たちの生活に大きく影響しそうな今回の特定秘密保護法案の審議を見ると、審議時間も極端に短く、特定秘密の定義、規制、解除のルール、それをチェックする第三者機関の存在も曖昧なまま、特別委員会は強行採決し、参院本会議では野党は右往左往するばかりで自民、公明の与党に押し切られ手しまった格好だ。

もっと時間をかけて審議すれば反対勢力が大きくなり、成立も覚束なくなる。強引な政権運営と映れば内閣支持率は下降する。内容は不透明なまま早くけりをつけるのが得策と政権、与党は踏んだのだろう。

結果は、民主政治を大きく踏みにじる結果になった。

安倍総理が衆院選で自民党は野党を経験し、「国民目線」に変わったと自民党支持を訴えていたが、結局は旧態依然とした古い体質の自民党と何ら変わらない政策、政権運営なのだ。

そんな民主政治を踏みにじるような政権運営でありながら、民主主義政治を守るために「一票の格差」是正に拘る弁護士グループの法廷闘争には違和感を感じる。

「一票の格差是正」など出来ないのだ。

勿論、議員定数を減らさなければならない。

一票の格差是正では、複数県が一つの選挙区になる大選挙区制、人口増加の激しい都市部での定数増などが上げられる。参院選は3年に一度の改選だから人口の減少する地方の県でも2人の議員が必要になるから改革しなければならない。

定数削減は、国会議員の生死に関わる問題だから、すんなりは解決しないだろう。第三者機関で検討させると言うが、それを法案で通すのは今の国会議員なのだ。

民主主義政治を守るために、「法の下での平等」を掲げて「一票の格差を是正」しようとする崇高な精神も、今のような国会審議、政権運営をやるのであれば「無駄なこと」ではないのか。

格差が5倍だろうが、2倍だろうが国民生活への弊害はない。やたら「法の下の平等」を振りかざして社会を混乱させることの方が害になるのではないか。

格差より棄権することによる投票率の低さを問題にすべきではないか。

これから要求されるであろう直接民主主義の「住民投票」も何故か、投票率50%以上を要求されている。地方首長選が30~40%の低投票率でありながら。

投票率75%の首長選もあるのだから、政治を身近なものに感じさせる工夫が為政者に要求されるのだ。


議会聴講者から靴を投げ込まれる政治であってはならない。議員は恥を知るべきだ。

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