2013年12月8日日曜日

安全保障国会と化した臨時国会閉会:戦い済んで政権、与野党ともに痛手を負うか

実質閉会になる6日の国会周辺
小学生の課外学習・国会見学とその
バスでごった返していた。正面ロー
タリーの歩道ではデモ対策でバリケード
が作られていた
短い臨時国会が実質6日に閉会した。振り返れば、戦い済んで政権、与野党ともに痛手を負う結果になったのではなかろうか。安倍総理が意気込んでいた「成長戦略実行国会」も国家安全保障会議設置や政権、与野党ともにドタバタ劇を演じた特定秘密保護法案で「安全保障国会」の様相を呈した。

それでも規制緩和を促進する「産業競争力強化法」、「国家戦略特区法」の成長戦略関連法案も成立した。

そんな中で、議員立法の「改正タクシー適正化、活性化法」に注目だ。都市部のタクシーが過剰になったために台数を削減すると言うのだが、タクシーの規制緩和は小泉内閣の目玉政策だったが、逆にタクシー運転手の生活を悪化させると批判もあった。

でも、当時の竹中担当相は「タクシー業参入の規制緩和があったために、失業者救済になった」と自画自賛、豪語したものだが、時が経つと反対意見が正しかったことが分かる。

規制緩和も既得権益の官僚機構、民間団体などの抵抗で思うように進まぬ面もあるが、観光バスでの事故も多発したように国民の安全を蔑ろにした規制緩和は考え物である。

しかし、なんと言っても与野党ともに傷つく結果になったのが特定秘密保護法の審議、採決だ。

政権、与党の強行採決は民主政治を踏みにじる結果になったし、安倍政権の右翼化(?)を見せつけた。相当しっかり説明しなければ、内閣支持率は下落だろう。向こう3年間は選挙がないと言うことで思うがままの政治が出来ると考えているようだが、最近の地方首長選挙では敗北が続いている。

公明党の政権内にあって、ブレーキ役を果たしていたと思ったが、最近は期待外れと見られている。自民補完政党と見られては存在価値は落ちるだろう。

自公、みんな、維新の合意形成が計られ、自民単独強行の姿は繕ったが野党各党にも禍根を残す結果になった。

みんなの党は、内容には賛成するも、審議方法に不満をさらした。党内分裂を回避するために衆院では賛成、参院で退席の手段に出たが、党内抗争は明らかで分裂する結果になった。

日本維新の会は、石原共同代表は賛意を示したが、橋下共同代表は「機は熟していない」と言ったようだ。片山虎之助議員が言う「内容は必要だが、もっとしっかり審議しなければ国民の理解は得られない」発言がすべてを言い表している。

自公、みんな、維新の会で内容を詰めても審議、採決で方向が違った。

共産党は終始反対し、自公の対立軸としての存在感を示した。

一方、野党・民主党は、廃案に持って行くべく不信任決議案などを連発し古い野党体質をさらけ出したが、他の野党の賛同を得ず自爆した。

否、それしか廃案に向けての戦術はなかったのだろう。参院本会議場を退席しながら再度入場した行為は「何だったのか」と思われる。

連日、国会周辺は反対派の集会が相次いだが、「反対シュプレヒコールはテロ行為」とする石破幹事長の意見も明るみに出て、自民政権の危険性を暴露する結果になった。

1年の猶予期間を経て施行されるというが、問題があれば見直すという菅官房長官の発言に誰が信用するか。


これを機に、国民は政権に不信の目を持つだろう。況んや、正しいことも不審がられる損をすることになりかねない。「国民目線」に帰った政策はどうなったのか。

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