2014年1月28日火曜日

東京都知事選:「選挙公報ッて何なんだ」、主要候補者の公約を比較してみると


1月28日配布された選挙公報から主要な候補者の
公約をまとめた

「選挙公報って何なんだ」、東京都知事選での選挙公報で主要候補者の公約を比較してみた。新聞やテレビの報道番組で東京都知事選の候補者の公約を知ることができるが、1月28日に配布された「平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報」から主要候補者の公約をスローガン、防災など都市づくり、社会保障、原発、東京オリンピック、教育、生活、経済、家族、その他で分類し比較してみた。

討論会などで司会者がテーマ別に各候補者に質問する形式であれば容易に比較することができるだろうが、選挙公報だけではなかなか理解しがたい面もある。

働きやすさ、原発ゼロなどから東京を変えようというスローガンは各候補者が持っているようだ。東京からも情報の発信が大事という。

首都直下型地震から各候補者が防災に力を入れていることはわかる。

社会保障も国ができないところは都が独自にやる意気込みを見せる候補者もいる。

原発は宇都宮、細川両陣営が原発再稼働を認めていない。細川陣営は当然「原発ゼロ」を訴える。他の候補は再稼働か、脱原発かをはっきり示していない。意識して逃げているのか。

東京オリンピックは、自然と調和した施設の整備、新国立競技場の設計見直し、工事費の削減をうたっている。東北地方でのイベント開催を提案する候補者もいる。しかし一度提案した計画の変更はなかなか難しいようだ。舛添陣営は史上最高のオリンピックとうたっているが、まかせて大丈夫かと疑問も出てくる。

意外に教育関係での公約がなかった。世界に通用する人材育成の必要性が叫ばれている中で、策がないのか。

みな似たような公約になっているが、特筆すべきは、Dr.中松候補の都民税減税構想だ。どれだけ理解されるか見ものだ。

家族構成の紹介もなかった。しっかりした家庭を築ける人材に都政を預けたいと思っていたが情報が欠けている。おそらくパンフレットなどには記されているのだろう。週刊誌上では私生活を攻撃されている候補者がいる。

「政治とカネ」の問題も重要視されるべき問題であるが、Dr.中松候補が「お金にきれいな直参旗本、出番です」とカネにきれいなことを主張していた。

新聞や週刊誌で細川候補のカネの問題を取り上げているが、「あれはでっち上げだった」という当時の政界のキーマンが述べている記事が見られた。

舛添さんは「法に則り適正に処理している」とテレビで言っていたが、週刊誌などで違法事案が報じられている。法自体がザル法だから「法に則ったって適法」ではないはず。法に反しているかどうかより「政治とカネ」に厳しい姿勢で臨むことが大切なのではないか。

ネガテイブキャンペーンもあるのだろうが、素人には分かりずらい問題だ。

なかなか、公報だけでは判断しにくい。内容も簡素すぎる。讀賣新聞の「深層NEWS]を見ていると、具体的な数値を挙げて公約を説明している候補者がほとんどだ。公開討論の記事などを読みながら候補者を絞って行く必要がある。

だったら、「選挙公報って何なんだ」と言うことになる。


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2014.1.16掲載
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