2014年1月5日日曜日

都心南部直下地震の断層は実存するのか、推定なのか

都心南部直下地震の震度分布
朝日新聞 2013.12.20
昨年暮れに発表された中央防災会議の「首都直下地震の想定と対策」での想定地震が大田区直下を震源とする都心南部直下地震であるが、その震源は実存する断層なのか、推定なのか。

震源は大田区から品川区に伸びると
言われているが長さ、深さ?
発生する地震の規模は、動く断層の長さ、深さによるが、いくら調べても震源となる断層の存在が分からない。Towndata.netによると蒲田駅から最短距離の活断層は26.9km離れた立川断層帯だ。この立川断層は以前現地に行って見たことがある。市の担当者の話では、ここを通っていると地図に線引き出来るがその存在は確認されていないと言うことだった。

関東平野は厚い堆積層で覆われ断層の存在が確認でき無いものが多いと言われ、最近ではプレートも今まで言われていたよりも10km浅いことも分かった。都心南部地震の震源はフィッリッピン海プレート内部に震源があるらしい。今までの東京湾北部地震の震源はフィッリッピン海プレートと北米プレートの境界の地震だ。

今回の検討は、M7クラスの直下型地震はどこで起きるか分からないので、26の地震モデル(M7クラス19地震、M8クラス4地震、最大クラス3地震)から首都中枢機能への影響が最も大きい地震としてM7.3,30年間に70%の確率だから切迫性の高い都心南部直下地震が想定されたらしい。

関東平野北西縁断層帯、立川断層帯、伊勢原断層帯、三浦半島断層帯はよく知られているが、M7.3と言われる都心西部直下、都心東部直下、都心南部直下は聞き慣れない地震だ。

この都心西部、都心東部、都心南部の各地震の震度分布を見ると確かに都心南部地震の方が被害が大きいようだ。

そして、この都心南部直下地震による被害は2005年の東京湾北部地震と比較すると、死者数は都心南部地震2万3千人(東京湾北部地震1万1千人)、全壊/焼失棟数61万棟(85万棟)、帰宅困難者1700万人(650万人)となっている。

ところが、これに対して異論が出ている。

週刊現代(2014.1.18)の「首都直下M7.3巨大地震 あなたと家族が生き残る、たった五つのルール」によると、「この想定は小さすぎる」と専門家が言う。今までは3.11以降、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大地震による被害想定をしていたが、今回の被害想定は「現実的に一番起こりそうな想定」としたためか、未検討な内容が多いという。

可能な最大限の被害想定も困るが、誰が見ての小さすぎる被害想定も困る。特に2020年の東京オリンピックでの海外からの懸念事項を考えての被害想定だとすると「何おか言わんや」だ。


寺田寅彦博士も言うように「正当に怖がるため」にも、都心南部直下地震の震源域・・その位置、長さ、深さ・・を知らせるべきではないか。そうすれば皆で自分が何をすべきかがより分かるのではないか。

都心南部地震より、東部、西部地震の方が
首都中枢に帯する被害は大きいと思うんだが

0 件のコメント: