2014年2月13日木曜日

安倍総理:やりたい放題を人事を絡ませてやってしまう危ない総理か

安倍総理は、やりたい放題を人事を絡ませてやってしまう薄っぺらでメダカみたいな総理なのか。安倍総理好みの人事があらゆる方面で問題を起こしている。国会審議での答弁を聞いても「・・・でありますから・・・」と言うフレーズが多く、何か誤魔化しているようだ。

丁度、面白い記事が目に止まった。週刊ポスト(2014.2.21)で、元自民党参議院議員で要職に就いていた村上正邦さんが、「だから安倍晋三は嫌われる」と安倍総理を一刀両断している記事なのだ。

それによると、今の政治家は国民から尊敬されていない。風に流されるメダカみたいな政治家が多いが、その代表が総理だという。安倍さんは言葉を誤魔化して国民を欺瞞しているというのだ。週刊誌の記事だからどの程度信じていいかは分からないが、「そうだ」と思える面が多い。

自分が薄っぺらな総理であると分かっているから、自分でやりたい放題のことをやろうと人事で対応している。アベノミクスで円安、株高に持って行きそれなりの成果を出しているので、誰も安倍総理には刃向かう者はいない。野党も不甲斐ないから安倍政権は一応安泰なのだ。

安倍人事は確かにおかしい。

NHKの放送内容が気にくわないと言って、経営委員に息のかかった人材を送り込み会長更迭に成功したが、その会長が公共性、中立性を害する発言をして会長の資質を問われたのはついこの間、今度は送り込んだ経営委員の百田、長谷川委員も暴言を吐いていることが分かった。

百田さんは都知事選の相手候補を「くず人間」と言ったらしい。後で釈明していた。長谷川さんが言っていることはほとんどが常識的な見解と一致しない。むしろ常識を疑って見る目が中立、公正な議論に役立っているのだという(朝日新聞2014.2.13)。そんな人間をNHKに送り込むなんてとんでもないことだ。

直ぐには憲法改正が難しいので、自衛隊の集団的自衛権行使容認の解釈をさせようと法制局長官に従来の人事とは違って容認派の人間を送り込んだ。テレビニュースを聞いていたら、「集団的自衛権については私が最終的責任を負うのです」と気色ばんで答えていたが、長官を更迭してまで憲法解釈で推し進めようとしている。

法制局も従来の「行使できない」から変更する可能性もあるらしい。

日銀総裁人事も慎重な量的緩和論者からインフレターゲット、異次元の金融緩和論者に変えて一応の成果を出しているかに見える。

これだって、株安な日本市場を儲けの対象に狙っていた海外ファンドが異次元の金融緩和を言い出した機会に動き出しただけの話なのだ。そもそも低金利下での金融政策は効果がないと言われていたのだ。

安倍総理もついていると言えばついている事になる。

自民党内にも今のところ刃向かう者もいないし、国政選挙も2年先、東京都知事選でも46%と言う低投票率で無関心だから安倍政権はしばらく安泰なのだ。自民党が支持した舛添さん当選したことで「安倍政権が承認された」と勘違いしている。

やりたい放題を人事を絡ませてやってしまう。ある意味では危険な総理でもあるのだ。

国会は不甲斐ない野党だからチェック機能などない。民主党の議員の質問に「デマゴギーは止めてほしい」とまで言う。つまり「反対意見を煽るな」と言うのか。

国会審議を聞いていても、お互いに持論を述べ平行線をたどる。政権に協力する野党は「責任野党」だというが、みんなの党などは存在感が怪しくなってきているから生き残りをかけて自民党にすり寄っているのではないか。政権と考え方が違ってきた公明党は煙たがられる政党になってきた。

今後、消費税増税での経済運営、アベノミクス成功への賃上げ、前のめりの原発再稼働、TPP、北方領土問題、中韓外交問題など政策課題は山積している。

反対意見にもしっかり与し暴走させない政権運営を期待したい。薄っぺらでメダカみたいな小粒の総理は必要ないのだ。


[後記]
自民党総務会でも安倍総理の考え方に批判的意見が出てきたという。

朝日新聞(2014.214)によると、野党議員から「憲法の解釈変更により集団的自衛権行使を容認できるのか」と問われた安倍総理は「最高の責任者は私だ。私が責任をもってそのうえで、国民の審判を受ける。審判を受けるのは内閣法制局長官ではなく、私だ」と答えた。

これに対して総務会で「選挙に勝てば憲法解釈を自由に変えるのか。危うい発言だ」と批判が出たという。

安倍総理の考え方は、内閣法制局は内閣の組織の一部で憲法解釈を最終判断する権限は内閣の長である自分にあると考えているようだ。

安倍さんが自ら考えたのではなく、誰からかのアドバイスをうけてのことだろう。安倍総理の人脈だからそれくらいのことを平気で考える人間はいるはずだ。

それにしても「危ない総理」であることを証明したようなものだ。
                         (2014.2.14)





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