2014年2月27日木曜日

プロジェクトX「NHKを改革せよ」(3):籾井さんの「私は大変な失言をしているのか」発言

NHK会長の籾井さんが「私は大変な失言をしているのでしょうか、通して読めば分かるはず」という意味の発言を経営委員会でしたという。そういう発言をすること自体が問題ではないか。

懲りないお人だ。NHKのトップ(実際には2番目か)としてゴタゴタを収束すべき立場にありながら、反省の気持ちはちっともなく自己弁護に精を出している。

人生で初めてトップの座に着き、その権力に有頂天になり、逆に大きな責務を負っていることを忘れたような振る舞いは許されない。その言動はNHKの信頼を一瞬のうちに失わせたようなものだ。

就任初の記者会見の様子をテレビで見たが、記者の慰安婦問題の質問に最初は「発言を差し控える」と言っていた。それが記者の執拗な質問に私的見解を述べたようだ。

聞く方も聞く方だと思ったが、慰安婦問題は安倍総理がNHKに不信感を募らせ経営委員に自分の人脈の人間を送り込み、NHK会長の更迭をやってしまった案件だ。記者とすれば安倍総理の意向をどう取り組んだ人間なのかを知りたかったはずだ。

国民だってそう考えた人は多かっただろう。

籾井さんにして見れば、「自分の発言のどこが悪かったのか」と言うことになる。今いろんな問題が出て、どれが正しく、どれが間違っているのか判断が難しくなってきている。でもやっぱり「発言を差し控える」で通した方が良かったのではないか。

結果論で安倍総理の考えを代弁したことになる。公共放送の中立性を犯す発言で立場上まずい。

そして、国会審議で問題になった理事10人に期日未記入の辞表届けを書かせたことは、一般の会社ではあり得るし、NHKでも過去に例があったと正当化する向きもあるが、何のために、どういうときに使おうとしたのか。籾井さんも提出した経験があってのことなのか。

これからどういう番組を作っていけば良いのか、困惑しているはずだ。籾井さんは記者会見で「ボルトとナットを締め直す」と言っていたが、噂によると番組に口出ししているようだ。

益々右傾化し人事を操っても自分の意向に添う政策を推し進めようとする危ない安倍総理、反省とは口先だけのことで、これからNHKをどうしようとしているのか分からない危ないNHK会長、2人揃ってあまりにも軽すぎないか。

安倍総理はNHKに政治介入し、こんな会長を就任させたのだから、今度は籾井NHK会長を懲罰したらどうか。それも政治介入と批判する人がいるだろうか。


NHK自身も政治介入を嫌うのであれば、経営委員会で籾井さんを罷免し、浄化能力が残されていることを国民に示すべきではないか。

それとも、この程度の総理に、この程度のNHK会長、この程度の経営委員会とあきらめるしかないのか。

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