2014年4月27日日曜日

続く理研の画像改ざん事件:2者の違いで正当化できるのか

またまた理研の画像改ざん行為が発覚した。今度はあろう事か小保方さんのSTAP細胞論文疑惑の調査委員会の石井委員長の行為だから問題は大きい。小保方さんと石井さんの事例の違いで正当化できるものでもあるまい。

「画像改ざん、修正の意味」をしっかり検証し、再発防止に努めなければならない。遺伝子解析手法の改善も必要になるのではないか。

ネットでの改ざん、ねつ造掘り起こしが活発になってきた。小保方さんはあれほどの「はしゃぎすぎ演出」で論文発表記者会見を開いたのだから目立つ行為だったし、石井さんは調査委員長という立場で「小保方さんの一人の行為」と結論づけた。「お前は大丈夫か」と思われたかもしれない。

2者の「改ざん」の違いで正当化できることがあるのか。新聞報道を拾ってみた。

小保方さんは、比較しやすいように画像を加工したが、説明はデータを示さず文書での説明だったはずだ。

一方の石井さんは、「当初は問題なし」としていたが、「数年前とは見方が変わって厳しくなってきた」と行為を認め、実験ノートから資料を公開し修正、HPで公開した。順番を変えて説明文章と順番を合わせるようにしたらしい。

二人とも、説明、比較しやすいように画像の加工したが、「結論にまちがいはない」と言うのだ。

当然のことで小保方さんの弁護団は「不正でないとすれば小保方も同じで報告書は信用できない」という(朝日新聞2014.4.25)。

でも、石井さんは委員長だったが、報告書は委員会メンバーで作成した報告書で報告書の信頼性を云々するものではなかろう。

しかし、画像改ざんは明白な事実だから、2者それぞれの事例で正当性、違法性を判断すべきではないか。

それにしても、画像改ざんはオープンになっていた事実でありながら何故、石井さんは自分の過去の論文のことを考え、委員長を断らなかったのか。頭の中では「過去のことで問題なし」と考えていたとすれば安易過ぎる判断だった。

理研は、「小保方事件の調査に影響はない」と言うが理研最高幹部の行為なのでショックは大きいはずだ。今後の調査に影響がないとは言えない。

2者の違いは、石井さんの場合は、実験ノートから正しい画像を示すことが出来たことだ。小保方さんの場合、実験ノート、記録から追跡し正しいデータが示されていない。

石井さんの場合も「画像改ざん」行為は事実である。

理研は国民が納得できる処分を出さなければならないが、科学者、研究集団として信頼が取り戻せるのか心配なところだ。


[後記]
Webニュース、讀賣新聞(2014.5.2)によると、理研のSTAP調査委員の3人に新たに論文不正の疑惑が出て来て、予備調査を始めたという。いずれも外部からの指摘だそうだ。

論文は2003~2011年に執筆された7本の論文で画像の切り貼りがあるらしい。

先に石井委員長が「結論はただし」と言いながら委員長を辞したことがあり理研の対応が注目される。

理研の調査委員会事態が信用を失っているのではないか。これでは先の報告書も疑いの目を持ってみられる。理研は最初から委員会を新しくしてやり直すか、補充して踏襲していくか岐路煮たっている。

小保方さん側を勢いづかせる状況に、何をやっているんだと言いたくなる。

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