2014年4月7日月曜日

理研のSTAP細胞論争(2):弁護団を結成しての不毛な論争は止めよう

理研と小保方さんのSTAP細胞疑惑論争は泥沼化の様相を呈しているが、弁護団を結成しての不毛な論争は止めたらどうか。理研は我が国を代表する研究機関であるし、小保方さんもその一員で、自分たちの置かれている立場をよく考えメデイアや弁護団が喜ぶ(?)抗争はいい加減にやめたらどうか。

今回は喧嘩両成敗で、理事長は理研の組織管理の不備、日本の科学界の信頼を失墜させる事態に至らしめた責任を取って辞任すべきであるし、小保方さん、副センター長の笹井さんは本物かどうか分からないSTAP細胞を「常識を超えた細胞制御の現象で特別な意味をもつ新原理の提案(2014.4.1調査委員会報告の概要を受けての笹井さんのコメントより)という一方で、「改ざん」「ねつ造」の疑惑に満ちた論文作成と再現性を確認しないままでの提出などあってはならない杜撰な研究への管理責任は否定できなく、両人ともに辞任し責任を取るべきだ。

理研の先の調査報告は、「ねつ造」「改ざん」を小保方さん一人の不正行為と断じ、厳正な処分を考えていたが、この報告に「驚きと憤りを感じる」として反発、弁護団を結成しての裁判も辞さない事態になってきた。共著者が発言してもよさそうなだが、2人を除いてはだんまりを決め込んでいる。

しかし、国民の誰も若き、未熟な研究者である小保方さん一人の責任とは思っていない。上司の笹井さんの責任は重い。

だが、小保方さんが弁護団を結成してマスコミの人権侵害行為に対応しようとしていたことは理解できるが、理研に対して裁判に持ち込むことは止めたほうがよいのではないか。

小保方さんの主張は、3枚の真正(?)な画像を既に提出しているのに「ねつ造」「改ざん」と断定したこと、不正行為を小保方さん一人の行為としたこと、論文取り下げに同意してはいないこと、調査に協力しながら「ねつ造」と判断したことへの不満だろうと思う。

要は、裁判にでもなると「悪意のないミス」「STAP細胞は存在すること」での闘争になると思うが、弁護士を立てての裁判闘争には向かないのではないか。

実験ノートの不備などで実験の正当性が追跡できない杜撰な実験の責任は小保方さんにある。STAP細胞の正当性を主張しても小保方さんに勝ち目はないと思う。

これは小保方さんと理研との話し合い、1年間の再現試験で白黒をつけるべきではないか。裁判にでもなればあらぬことまで表ざたになり、理研にとっても、小保方さんにとってもダメージは大きい。

だからと言って、「和解」はすべきでない。

和解は全てを曖昧にしてしまい、何の解決にもならない。理研は私たちの税金で成り立っている。小保方さんは理研に残ることを希望しているというが、これほど信用をなくした研究者を雇い続ける事に国民に言い訳ができるのか。

日本の科学界の信頼を失墜させた責任は、理研を管理する野依理事長、STAP細胞論文の責任者の笹井副センター長、そして杜撰な実験を推進した小保方さんにある。

我が国のトップ研究機関として、その職員として辞任で責任を取るべきではないか。擁護すべき一点の理由もない。





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