2014年5月12日月曜日

理研・STAP細胞事件:理研は小保方さんを懲戒処分で筋を通すか

STAP細胞論文疑惑事件で、理研は小保方さんを懲戒処分で筋を通すべきではないか。STAP細胞論文で理研は「改ざん、捏造」を認定、論文撤回を勧告したが、msnによると小保方さんは「撤回しない意向だ」と代理人の弁護士がコメントしたようだ。論文を撤回することは「STAP細胞がなかったこと」ことになり、その存在を確信する小保方さんは撤回勧告には従えないのだ。

一方の理研は、こんな改ざん、捏造疑惑のある論文を理研の名で発表されたことに大きな汚点を残すことになる。そのため小保方さんが撤回を拒否することは常識から考えれば服務規程(?)に反することで懲戒ものだ。

バカンテイ教授を除いて日本の共著者が撤回に同意したのは、理研に反抗すれば日本での研究生活に支障をきたすとみるのは当然だろう。それとも論文作成に向けて実際に実験をやっていなかったことで撤回に抵抗がなかったのか。いずれにしても無責任と言わざるを得ない。

nature誌も理研の判断を見て独自に検討するらしいが、  science誌が改ざんの疑いがあり同論文(内容が同じかどうかは分からない)の掲載を拒否したことを考えると撤回の判断をする可能性が強くないか。

nature誌と理研にはいろんな関係があるようだし、笹井さんとか丹羽さんなど著名な研究者が名を連ねていることで騙されたのか。

小保方さんは懲戒処分になる可能性があるが、もし論文撤回に同意し理研に残ると言うことにでもなれば、850億円という巨額の助成金が出ていることを考えると国民に説明責任が出てくる。

また、他の共著者との処分のバランスも気になるところだ。

笹井さん、丹羽さんは降格、減給処分で他の研究機関に出ることも考えられるが、優秀な研究者なのでほとぼりが冷めるまで理研で静かにしている場合もあるだろう。温存したいと考えても不思議ではない。

野依理事長は、理研のガバナンスの欠如、日本の科学界の信頼を失墜させた責任は大きい。当然責任を取り辞任だろう。

STAP細胞発表記者会見が余りにも派手だったために、後味の悪い結果になった。

しかし、研究者倫理に一矢を放った功績は大きいのではないか。犠牲も大きかったが、次から次に出てくる論文改ざん行為を考えると、歪んだ科学界を正常化する良い機会であることは確かだ。








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