2014年5月8日木曜日

理研、STAP細胞論文疑惑に決着:小保方さん 何処へ

小保方さん 何処へ。理研はSTAP細胞論文疑惑に対して結論を出した。理研のホームページで「調査結果に対する不服申し立ての審査結果について」を開くと、「再調査は行わない」、「本人に通知した」、「研究不正を行ったものに論文の取り下げを勧告した」と言う。

そして理研は研究不正防止の環境整備を進め、信頼回復に努めるとともに、STAP細胞の検証計画を開始、情報を発信し外部研究者による検証実験に協力するともいう。

私も、不正行為の認定を変更されることはないだろうが、調査委員会のメンバーを変更し、少し時間をかけて検討するとみていたので早急な決定に驚いている。

小保方さん側は改ざん、ねつ造を故意によるものではなく、過失として論争を挑んだようだが、理研は「論文に改ざん、捏造はあってはならないこと」と考えている野依理事長の強い意向が働いたのではないか。

日本の科学界の信頼を失墜させた理研の責任、理事長の責任は大きい。

今後、小保方さんはどうなるのか。

先の記者会見で「STAP細胞はあります」とはっきり言い、できたらこのままSTAP細胞の研究を続けたい意向をもっていた。しかし、STAP細胞の検証を担当する丹羽さんは「小保方さんは加えない」と言いきっていた。ここでまた小保方さんを加えると検証結果に疑惑をもたれると思ったのだろう。

小保方さんも二進も三進も行かず、弁護団を結成したが理研は態度を硬化したはずだ。小保方さんにとっては不利になった。

恐らく理研では「ひどい女に引っかかったものだ。若山、笹井は何をしているんだ」と思われているだろうし、理研と論争を展開している小保方さんは「危ない研究者」とみられているはずだ。

理研に反対して小保方さんを迎え入れる研究機関が国内にあるのか。

理研がどういう懲罰を決定するかわからないが、たとえ理研が契約を続けたとしたら税金で賄われている以上は国民に説明責任が出てくる。

内容は別にしてこれほどの論文が書ける人材だが、今後の道は険しいと思うが、一攫千金を狙った機関が手を出してくる可能性はあるのではないか。


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2014.5.8掲載
理研・STAP細胞論文疑惑:「再調査の必要なし」なのか


[後記]
5月9日の新聞は理研のSTAP細胞論文疑惑での調査委員会の記者会見のニュースを載せている。
これによると、私も注目していた第1回の投稿はサイエンス誌だったようだが、ここでも画像のきりはりが指摘されていた。結果は未公開だった。

問題はその7ヶ月後に、今度はネイチャーに投稿、同じ画像の切り貼りを残したままの投稿だった。
一度指摘されれば改めるのが当然であるが、修正せずの投稿に悪意があったと思われても仕方がない。掲載を拒否されたのだから何が問題だったのかは記憶していないはずがない。

また、小出しする追加資料もことごとく疑惑を増す結果になり、小保方さんの言う理解を得るための説明にはなっていない。
寧ろ、小保方さんの実験ノート記載の不備が明らかになり、杜撰さを証明するような結果になっている。

それでも理研と論争するのであれば、誰からも批判されない資料を提出すべきではないか。山中先生のように「無ければ無い」で明確にしないからいつまで経っても埒があかない。

そして、自らの責任を他に転嫁することは止めるべきだ。

新聞報道では、小保方さんは「何を言っても通らない」と悲観しているようだが、何をすれば理解されるかをもっと真剣に考えた方がいいのではないか。今は自分の認識の範囲内で対応しているだけではないか。

そして、理研に直接自分の考えを伝える努力をしたのか。

弁護士を代理人にして理研と折衝したようだが、これでは自分の本意を伝えることはできない。それを怠ったことはチャンスを失したと見られても仕方ないことだ。弁護士を頼りすぎることは禁物だ。.
                                        (2014.5.9)

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