2014年6月15日日曜日

小保方・STAP細胞ねつ造事件の人的要因?:「私は信じたんです」の背後に何があったのか

小保方STAP細胞ねつ造事件も「STAP細胞の存在すらなかった」との可能性も出て来たが、竹市センター長は「私は信じたんです」という。その背後には何があったのか。人的要因は。小保方さんの当時の上司が「何を考えていたか」をはっきりしなければ同種のねつ造事件は防げないのではないか。

招聘研究員の時の若山さん、杜撰な採用に当たった西川さん(特別顧問 辞意を表明)、竹市センター長、共著者の丹羽さん、笹井副センター長、本部の研究担当理事そして野依理事長は小保方さんの研究、小保方さんをどう見ていたか。今だから仕方ないが恥を忍んで明らかにすべきではないか。

みんな小保方さんの詐欺師的(?)プレゼンテーションに騙されたのか。

一番良いのは、小保方さんが正直なことを言うべきであるが、これほどのことが言われながらその疑惑に答えようとしない。

やっぱり事件には人的要因が大きい。

若山さんは、どうして小保方さんを招いたのか。当初は「STAP細胞を信じていた」と言うが疑惑が持ち上がるに従って「自分がしっかり実験ノートを見ていれば防止できたのではないか」という(毎日新聞WEB版2014.6.15)。

若山さんはどういう理由で小保方さんをまねき、研究をフォローしてきたのか。

先の小保方さん、笹井さんの弁明記者会見では、今回の事件の首謀者は若山さんのようになっていたが、16日に第三者に解析依頼した結果を公表するという。

杜撰な採用の張本人は、当時副センター長だった西川さんのようだが、どういう背景でこんな事になったのか。今回のねつ造事件の発端でもある西川さんは在籍のままでは理研の側にたった証言しか出来ないとして辞意を表明した。

では、これから本当のことを話すとでも言うのか。。

丹羽さんも共著者だ。「アドバイスしただけで実験はしていない」というが、当時STAP細胞にどんなアドバイスをしていたのか。ねつ造してもバレない方法か。

笹井さんは指導者としてもその責任は重大である。週刊誌ではあることないことを書かれているようだが、囲い込み、秘密主義、成果を急ぐ背景にどういうことがあったのか。小保方さんをどう感じていたのか。

小保方さんが画像のミスに気づいてか、白状をしてなのか、笹井さんに報告したら隠蔽しようとしたと報道されているが、そこら辺の真意はどうなのか。

本部の研究担当理事は知っていたのか。

そして野依理事長は疑惑後に「未熟な研究者」として切って捨てたが、こういう研究がされていたことを知っていたのか。研究者育成にどうかかわっていたのか。

理研改革委員会の検証は広範囲にわたっており、提言にも理解できるが本当に再発防止をするのであれば事件の背後の人的要因、特に「上司が何を考えていたのか」が重要になる。

それぞれの上司が何らかの形で弁解して欲しいと思う。それで初めて本当の再発防止策が出てくるのだ。


[後記]
毎日新聞WEB版(2014.6.15)の「STAP細胞:小保方氏ノート見ていれば 若山氏謝罪」の記事が掲載された。

小保方さんは当初、若山研究室に所属し研究を続けていた。だから若山さんの証言は「何故ねつ造が起きたのか」を解明するに重要な証言なのだ。

この記事でも人的要因の一端がうかがわれる。こういう証言をもっと他の上司、関係者もするべきだと思うのだ。そして小保方さんが誠意をもってこの疑惑に答えなければ何の解決にもならないのではないか。

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