2014年9月22日月曜日

「維新の党」旗揚げ:「この道は何時か来た道」にならないか

維新の党 ロゴ 
ギクシャクしながらも21日、「維新の党」が旗揚げした。「この道は何時か来た道」の感が強い。多くの有権者がそう思っているのではなかろうか。

橋下さん率いる「維新の会」と石原さん率いる「太陽の党」が合流し「日本維新の会」を立ち上げたが、2人の共同代表制は片や国会議員、片や大阪市長では国政を担うのかどうかはっきりしない。基本的政策もガタガタして共同代表自身がうまく行かなくなった。

また、主目標の一つである野党再編で考え方の違いが明確になってきた。

後は、分裂しかないが意外に早くやって来た。橋下さんのグループは「日本維新の会」、石原さんのグループは分党で「次世代の党」を結成した。

あれだけ蜜月振りを見せていた橋下さんと石原さんは有権者を騙したことになる。

そして今、新たに野党再編をめざし橋下さんの「日本維新の会」とみんなの党から離党した江田さん率いる「結いの党」が新党「維新の党」を結成したのだ。党の代表は相変わらず共同代表制で橋下さん、江田さん、代表代行に松野さんで橋下さんの代わりか。幹事長には松井大阪府知事だ。

「幹事長には国会議員を」と思っていたが主導権争いで「結いの党を吸収合併」したことか。

確か、本部も大阪に置くと言うからには、又ゴタゴタすれば大阪や中韓の名古屋に集まって雁首をそろえるのか。

「この道は何時か来た道」の総勢53人での野党第2党だ。

でもうまく行くのだろうか。江田さんは野党再編に向け新鮮みを出そうとしたが、橋下さんは党名で揉めたとき「あ党でも、い党でも、う党でもいい」と言う程真剣さに欠け、政権を担った経験のある民主党との再編を目指すが、民主党は民主党中心の野党再編でないとダメらしい。

旗印になる基本政策でも違いがあるようだ。お互いの立場を考えて曖昧にしていては、何時かは主導権争いの末の破綻に至るのは目に見えている。
橋下さんは常連だったテレビ番組「行列の出来る法律相談所」の延長線上で政治をやっているのではないか。誰かが正論を打つとそれに反対論を唱えて存在感を出そうとする。

今までもそういう橋下さんに期待して支持してきた国民も多いだろうが、そうばかり言っていられない。

橋下さんのお膝元である大阪市議会が「大阪都」協定書案を野党4会派で反対するというのだ。反対多数で否決されることになるらしい(読売新聞 2014.9.18)。

大阪市議会、大阪府議会のどちらかで否決されれば住民投票へ持って行けないのだ。橋下さん、松井さんの強引な政治手法は地元でも使えないのだろう。

大阪都構想が宙に浮くと、橋下さん、松井さんの存在は曖昧になり、その時がまた、分裂の危機ではないか。


しばらくは「維新の党」も様子見か。少しは違う道を通って欲しいものだ。

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