2014年10月16日木曜日

政策論争かスキャンダル追求か:鳴り物入り女性閣僚の相次ぐスキャンダル

今の国会・委員会審議を見ると、政策の質疑であるべき委員会が閣僚のスキャンダル追及の場になり鳴り物入りで入閣したはずの女性議員の相次ぐスキャンダルに驚くばかりだ。野党は誰でもよいから閣僚の首を取って安倍政権を窮地に追い込もうとしているのだろうが、閣僚の前に議員資格があるのかと問いたい。

安倍総理は政権に女性登用を狙って新鮮み、サプライズを起こそうとしたが、組閣前に名前が挙がっては消えていく状況に専門家は身体検査で落ちているのだろうと解説した。

広島豪雨時にゴルフに興じ、被害の大きさに驚いて中止し急遽官邸に戻った安倍総理が、夕方再び山梨の別荘に帰り、危機管理の欠如を野党から激しく追求された。その時、何故急遽別荘に帰ったかで著名な政策研究所長が「身体検査の資料を別荘の机の上に広げたままなので自分で取りに帰ったのだ」と知ったかぶりで論評していたが、これも眉唾物だ。

公職選挙法、政治資金規正法違反行為は議員としての資格を問う重要な問題でこういう問題を抱えている議員は、閣僚どころか国会議員にも適さないと思うのだが、どうして閣僚になったのか。

自民党関係者は、「総理が出席している委員会でスキャンダル追求はないだろう」と政策論争で挑めと牽制する。

でも、野党にとっては政策論争で答弁をはぐらかさせられるよりもスキャンダル追求の方が優先するのだろう。

今までの新聞報道を見ると、松島大臣の「ウチワか政策パンフ」かの寄付に当たるかどうかの論争は、「雑音」発言まで出て来て大臣は撤回を余儀なくされた。

おまけに法務委員会で答弁にペーパーを棒読みしていたことで、委員長から「自らの言葉で答えろ」と注意される始末だ。大臣のウチワ論争の答弁も閣僚が答弁書を書いていたことになり、公私混同も甚だしい。

又、山谷大臣がヘイトスピーチ団体との関係が問題になり、のらりくらりと逃げる。挙げ句の果ては野党席から「懇ろだったんだろう」という発言も飛び出し発言者が謝罪する羽目になった。更に今度は「統一教会」との関係も疑惑に上がってきた。山谷議員ってどんな議員なのか。支持した有権者は分かっていたのか。

そして今度は、小渕経済産業相の政治資金にかかわる巨額の疑惑が週刊誌で出て来た。15日の記者囲い込み会見で「事務所にしっかり調べるようにお願いしている」と発言していたが、16日の週刊新潮の新聞広告の内容を見ると「デタラメすぎる政治資金」と言われても仕方ないようだ。

総理経験者などから地盤を受け継ぎ国会議員になった議員には巨額な資金も受け継いでいるとは以前から言われていたことだが小渕議員も例に漏れないようだ。

女性初の幹事長、将来の総理大臣候補などと言われながらの鳴り物入りでの入閣だから政権を揺さぶるには好都合のスキャンダルだ。政治資金規正法違反なのだから議員資格まで疑われる事態なのだ。

メデイアは囃し立てるが小渕大臣の国会答弁は、ペーパーの棒読みだ。批判されると、今度はペーパー丸暗記で答弁している。見ていて荷が重すぎることは明白だ。小渕議員の選挙区は群馬の田舎で総選挙での対抗馬も共産党ぐらいで民主党は候補者を立てられない時もあり、切磋琢磨して政策論争をする必要のない選挙区だ。メデイアだ言うほど大きな期待を寄せる議員ではない。

では、何故こういうことが分かっていたのに入閣したのか。これが政治を滞らせる要因になる事が分からなかったのか。

第1次安倍政権では「お友達議員」の入閣でスキャンダルが一気に飛びだし、政権が崩壊したことを安倍総理は忘れたのか。

国会の委員会は政策を論議する場であり、政治資金規正法、公職選挙法違反の疑いのある者は入閣はおろか、議員になる資格もないと思うのだが。

「いい加減にせい」と言いたくなる国会審議だ。

こういったことが続けばアベノミクスによる経済政策の是非も含め衆院解散、総選挙が目前になってくる感じだ。

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