2014年10月18日土曜日

小渕優子さんという政治家像:自民党、メデイアが作り上げた虚像では

薄々は感じていたが小渕優子さんの政治家像は人材難の自民党が作り出しメデイアが助長した虚像ではなかったのか。今回の小渕経済産業相の後援会観劇会、野球観戦、親族企業からの購入、贈答品の公私混同の疑いは議員には絶対にあってはならない政治資金規正法、公職選挙法違反事案だ。

安倍内閣改造、自民党人事で斬新さ、好感度での支持率アップ、女性登用をアピールできる格好の人材として安倍総理は小渕さんを考えていたはずだし、自民党は初の女性幹事長とか将来の総理候補とメデイアを煽った。

メデイアはメデイアで自民党に乗せられて小渕さんの政治家としての虚像作りを助長した。まだ若い女性議員がそんなに優秀なのかと錯覚するほどだった。

人事が落ち着き結果を見ると経済産業相という重要経済閣僚だ。茂木さんとの事務引き継ぎで「最高の人に引き継ぎ出来た」と茂木さんは小渕さんを持ち上げるコメントをしていたが、今になって思うとこれが最高の人材だったのか。

今回のスキャンダルで自民党の幹部は「まだ若く将来もあるから早めに辞任させて将来を目指したら」とコメントする記事が載っていたが、「とんでもない」と思う。

小渕経済産業相の委員会での答弁を見ると、ペーパーの棒読みで批判を受けると今度は丸暗記での答弁だ。メデイアは自分の言葉で言わないので面白みがないと言う。

経済産業相は荷が重すぎたのだ。

それはそうだろう。小渕さんの選挙区である群馬5区は群馬県の山間部の選挙区で、対抗馬と言えば共産党ぐらいで民主党だって候補者を立てられるかどうかだから、政策論争で切磋琢磨する必要はない。

田舎の選挙区だから小渕元総理の後継者となると圧倒的に強い(?)。毎回10万票以上を取れ、選挙予想ではいつも◎だ。だから野党の対抗馬も腰が引けるのだ。

そういう親から地盤、看板を引き継いだのだから政治のカネも引き継いでいるはずだ。相続上もいろんな問題を抱えていたに違いない。

次の衆院選で「禊ぎ」をすれば良いと思っている自民党だろうが、公職選挙法、政治資金規正法に違反することは議員としても資格がないと言うことだ。

群馬5区にとっては、小渕さんに引退してもらって他の候補を育てた方が良いのではないか。もっとマシな県議会議員でもいるはずだ。

これを機会に本気で世襲議員を考え直す必要があるのではないか。

そして、メデイアは政治家の虚像を作り上げることに利用されないように報道のあり方を見直すべきだ。

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