2014年10月3日金曜日

次の巨大地震、火山噴火は:日本中どこで起きても不思議ではない

最近の地震活動 気象庁HPより
至る所で地震は発生している
最近、地震や火山噴火があると「次はどこだ?」とメデイアは騒ぐが野暮な質問だ。今、日本がどこで何が起きても不思議ではない地下構造、地殻変動を来しているのだ。20113月の東北地方太平洋沖地震でM9を経験した。このような巨大地震の後は34年で火山が噴火するのが経験則だが、ご多分に漏れず3年後の今、大方の予想に反して御嶽山が噴火した。

日本の火山フロントと海の
プレートの関係
読売新聞2014.10.3
専門家によると、「次は富士山と思っていたが、意外に御嶽山だった」というが、あの巨大地震の後、日本の地下は大きく変動した。海溝のプレートの潜り込み部分は当然ながら内陸部でも歪みが貯まって何時、噴火、地震が発生しても不思議ではないのだ。

そのため、今まで想定されていた地震の発生確率も上がり、早まったという。多くの研究者が歪みのシミュレーションから巨大地震の危険を指摘している。それもM9クラスの巨大地震なのだ。

そして、東北地方太平洋沖地震が専門家の間では想定外だったが、2度と想定外があってはいけないと言うことで巨大地震の震源域、発生する津波の高さが見直され広域且つ数種の地震が連動するケースが想定されるようになった。

当初、東海地震は単独発生が想定されていたが過去の津波被害、古文書の調査から南海トラフ巨大地震は東海、東南海、南海、日向灘の4連動の可能性もある。それに伴う津波高さは34mにもなり高知県のある町(黒潮町)では町中が津波に押し流される結果になっている。それが更に南西諸島海溝まで伸びるというのだ。

巨大地震の危険が指摘されている領域
想定見直しで北海道や中部
の危険性を指摘
日経電子版 2012.3.10
相模トラフ沿いも首都直下地震と関連し、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県とM7クラスの首都直下地震の発生エリアが広がり、歪みが蓄積している領域が房総半島沖に存在し、M8クラスの地震が30年以内に発生する確率が2%から5%にあがった{読売新聞2014.5.4}。

更に最近になって関東で起きる地震では房総沖で「過去最大」の痕跡が見つかった。古文書、津波堆積物の調査から「延宝房総沖地震」M8.34?が1677年に日本海溝と相模トラフの交差する領域で発生しているのだ。この地震により房総半島は10~18mせり上がったと言われている(朝日新聞2014.7.21)。

東京都大田区の今年の防災訓練は1019日、近くの小学校で実施される。大田区と言っても他人事ではない。最近の首都直下地震での被害想定では震源を東京都南部とする大田区から品川区にかけての断層が動いたときの被害が最大だと言うことが分かったのだ。でも東京都の防災訓練の想定震源域は従来の東京湾北部になっていた。

相模トラフ沿いで想定される最大級の地震の震源域
と首都直下地震が発生するエリア
ところで、火山噴火ではその被害が最大で首都圏も大きな被害が発生することは分かっており富士山噴火が心配される。火山噴火予知会長の藤井先生も「何時起きても不思議ではない」とコメントしているが、御嶽山噴火で真実味を帯びてきた。外観では箱根山の方が危険と思うのだが地価変動は富士山危険を示しているようだ。

1707年の宝永噴火の時の降灰範囲を見ると、火口付近では3m、横浜で16cm、羽田で8cm、都内、千葉で4cm、健康被害、農作物被害は甚大で建物の倒壊も起こり、送電線の漏電で停電も発生する。道路はスリップ、鉄道は運行システムに障害、航空機はエンジントラブル、滑走路は使えなく、通信はどんな障害があるか分からない(朝日新聞2013.5.17)。

特に富士山噴火は浜岡原発への影響も心配されている。風向きにも寄るが火山灰の降灰による電気系統への影響は想定が難しいようだ。九州電力の川内原発も付近の火山噴火での総電源喪失や付近住民の退避計画が心配されている。

この御嶽山噴火が富士山噴火につながり、相模トラフの関連から関東大震災級の巨大地震の引き金になる可能性があるが、その前にM7クラスの首都直下地震の可能性がある。

更に、南海トラフに影響をするとすれば、遠く離れてはいるが九州で火山噴火が活発になっていることが理解出来るし、関西地方での内陸型地震の発生も危惧しなければならない。

ところでこういった異常を予知する方法はないのか。いつも災害が起これば気になるところだが、測量学の権威者である東大名誉教授の村井先生がGPSによる地殻の変動値から地震の予測を試みている。

村井先生が発表した「異常変動全国MAP」によると、最近的中させた例が出て来た(勿論他にも的中しているようだが)。916日午後028分の栃木、埼玉、群馬県で震度5弱の地震だ(週刊ポスト2014.9.8)。

ところがこの「異常変動全国MAP」を見ていると、飛騨・甲信越・北関東警戒ゾーンの中に御嶽山付近も異常が観測されているのだ。

GPS測定値からの異常値で作成した
「異常変動全国MAP]
週刊ポスト2014.9.8
村井先生は地震学の分野での専門家ではないので、その予測手法を認められにくい点があるがこの分野にも予算をつぎ込んで予知体制を強化してはどうなのか。

巨大地震、火山噴火は何時、どこで起きても不思議ではない日本なのだ。


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