2014年12月31日水曜日

東京・大田区の伊藤博文ゆかりの「久が原出世観音」もお正月の準備整う

本堂の祭壇前には鏡餅
2014.12.31
東京大田区の伊藤博文ゆかりの「久が原出世観音」のお正月の準備が整った。どうなっているのかと思い31日午後、久しぶりに久が原出世観音に行ってきた。門松も飾られ参道には提灯もぶら下げられ、本堂の祭壇には鏡餅も飾られ既にお正月の準備は出来ていた。


参道前 門松も飾られていた
入り口の看板に「元旦午前0時、先着で250名にお守りを差し上げます」と表示されている。来年は孫と挑戦してみるか。

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2011.3.6掲載
伊藤博文ゆかりの観音と知って「久が原出世観音」へ

STAP細胞疑惑解明(2):何故、発想者のバカンティさんの責任に言及しないのか

STAP細胞疑惑解明は、小保方さんらの研究不正で終わろうとしているが、何故、STAP細胞研究着想、発想者であるバカンティさんの責任に言及しないのか。ハーバード大医学部大学院ブルガムアンドウィメンズ病院の麻酔科の教授であるバカンティさんの責任なしに疑惑解明など出来ないと思う。

従来言われている遺伝子操作などすることなく、外的刺激である酸処理とか細い管を通すことにより成体内に極少数存在する休眠状態の多機能細胞を選別することが出来るという発想が正しかったのかどうかだ。

今回の小保方さん自身による検証実験及び理研の検証実験では「STAP細胞存在せず」の結論に達した。

調査委員会の最終的な結論は「誰かが故意に混ぜたES細胞に由来する可能性が非常に高い」と言うことでES細胞である疑いが出ているのだ。

自らの検証実験でも小保方さんは再現できなかったが「結果に困惑している」とコメントするばかりで暗に「STAP細胞はあります」と主張しているようなものだ。多くの人が本当のことを聞きたいと思うが本人は逃げの一手で、理研は早々と退職を認めた。。

ところが発想者たるバカンティさんも窮地の小保方さんを擁護する立場にあったにもかかわらず可笑しな動きをした。

バカンティさん自身はSTAP細胞の再現実験をやっていないのではないかと疑問が出てくる。脊髄損傷の患者に適応したいとも言っていたがどうなっているのか。

論文どうりの酸処理では再現できないというと、細い管を通す必要があるという。それでも第三者による再現実験が不可能となると「簡単に出来ると言ったのは間違いで、実験担当者のテクニックに負うところが多く簡単にはできない」という。

次から次に作成法が公表されるので専門家は疑念を持ちだした。

STAP論文の撤回にも最後まで反対したのはバカンティさんと小保方さんだ。論文を撤回すると「STAP細胞発想」まで撤回することになるので抵抗したのだろう。

そのバカンティさんも所属する病院に1年間休職を申し出たという。誰でもSTAP細胞に関連してと思うが明確ではない。病院もSTAP細胞疑惑で調査していると言うから何か思うことがあったのだろう。

今までの報道を見ると、小保方さんは大学院時代に再生医療に興味を持ち東京女子医大と早稲田大との共同研究機関からバカンティさんの研究室に移った。ここで小保方さんは成体内にごく少量存在する多機能細胞(?)ではないかとみられている小さな細胞を細いガラス管を通して選別する実験を行っていたが、選別ではなく、細い管を通すことで幹細胞が出来ているのではないかとの発想を得たようだ。

遺伝子操作ではなく簡単な外部刺激(酸処理や細い管を通す)だけで多能細胞にすることが出来るのであればiPS細胞やES細胞を越える細胞とおもっても不思議ではない。

でも、このSTAP細胞も第三者による再現実験成功で初めて認められる理論であって、小保方さん本人の再現実験も失敗、理研のあらゆる角度からの再現実験にも失敗したことを考えればSTAP細胞の発想は間違っていたことになる。


あの異例のSTAP細胞論文発表記者会見の直後、新聞報道によるとバカンティさんが「アイデイアは私が出したものだが、今更そんな事を言っても大人げない」とコメントしていたのを覚えている。だったら小保方さん、理研の幹部ばかりでなくバカンティさんも責任を追及されて当然と思うのだが。

2014年12月30日火曜日

震度6以上の揺れの確率 東京46%:今日は無事だったが、明日は?

全国地震動予測地図
日本国内で強い揺れに見舞われる可能性
地震調査研究推進本部
「今日は無事だったが、明日は」と普段忘れているが地震情報が流れる度に思いを新たにする最近だが、震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が東京は46%など「全国地震動予測地図」の2014年版を19日、政府の地震調査委員会が公表した。

南海トラフ、相模トラフの巨大地震、首都直下地震は何時起きても不思議ではないと言われる発生確率だが、今回は「日本周辺で発生した地震によってその場所が震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」の発表だ。

昨年版に比べて確率が上昇したのは、さいたま51%(昨年度より21%上昇)、東京46%(同 20)で、千葉73%、横浜78%を加えると首都直下地震で被害が予想される都市が軒並み高くなっている。

関東平野の地下は3つのプレートが入り組んで複雑な構造をしているが、以前学会で4つ目のプレートの存在を指摘する発表があり、4つ目のプレートの存在で説明が付きやすいというものだった。そして最近、プレートの深さが以前言われていたより10km浅いということが分かった。

地震の揺れにとっては不利な条件ばかりだ。

又、M8クラスの巨大地震の発生が予測されている南海トラフでは静岡66%、名古屋43%、津62%、和歌山60%、徳島69%、大分54%、宮崎44%でこちらは昨年度と大きな違いはない。特に変更すべき理由はなかったのだろう。

この確率はなかなか理解が難しい。よく降雨率と比較されるが「今後30年」が付くと「当分大丈夫?」と思うが、そうはいかないのだ。

地震発生確率では、予測されていなかったM9級の東北地方太平洋沖地震が3年前に発生したし、兵庫県南部地震(阪神大震災)の発生確率は確か0.4~8%と言われていたのだ。

今回のこの「日本周辺で発生した地震によって、その場所が震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」も同じことが言える。東北地方太平洋沖地震では新宿の高層ビルが揺れる状況をテレビ画面で見て驚いた。隣の高層ビルとこっつんこするのではないかと思ったほどだ。

さらには、関東地方から遠く離れた場所で発生した地震の長周期地震動で高層ビルが揺れることも経験している。

確率の数値を受け止めるうえでの参考情報
J-SHIS地震ハザードステーション
J-SHIS地震ハザードステーションでは、「確率の数値を受け止める上での参考情報」も提供している。

確率0.1%は約30000年に一回の発生で、鈴鹿遠縁断層帯の今後30年の発生確率0~0.07、自然災害では大雨で死傷する確率0.002%だ。

確率3%は、1000年に1回、東京直下地震の一つである立川断層0.5~2%、今頻繁に京都を揺らしている花折断層帯中南部0~0.6,大雨で罹災0.5,台風で罹災0.48%だ。

確率6%は500年に1回で、三浦半島断層群主部6~11%になる。

確率26%は確率としては高い。6~26%に間に神網・国府津―松田断層0.2~16%、糸魚川-静岡構造線断層帯14%があり、交通事故で負傷24%だ。

確率が低くても安心は出来ない。日本で発生する地震による長周期地震動は皆東京を襲ってくるのだ。場合によっては首都機能に障害になる恐れもある。火山噴火による降灰の影響も無視できない。

東京は46%の高い確率で揺れるが、家がある前橋は7%だから前橋に帰れば良いという訳でもないのだ。

2014年から30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率
左:海溝型地震による揺れに見舞われる確率
右:陸域の浅い地震による揺れに見舞われる確率
地震調査研究推進本部




2014年12月29日月曜日

STAP細胞疑惑解明(1):このままでは野依イニシアチブに反していないか

野依イニシアチブ
理研HPより
今回のSTAP細胞論文捏造事件の解明は、調査委員会の「ES細胞に由来する可能性が高い」という結論で幕引きされそうだが、このままでは野依理事長の理研運営に関する5つの基本方針「野依イニシアチブ」に反していないか。

野依理事長は理研のマネージメントとして「野依イニシアチブ」を掲げているが、今回の疑惑解明では研究の質の重視・「理研ブランド」:特に輝ける存在、「見える理研」にも大きな疑問符が付かないか。

そして「自由な発想」は大切なことだが、偽科学に騙されてはいけない。本当なら社会に大きく貢献出来る研究だったはずだが研究不正防止のための研究者の倫理教育にしか役に立たなかった。

理研の野依イニシアチブを実践するのであれば、もっと突っ込んで、何故このような捏造事件が理研で起きたかを検証し国民に報告すべきではないのか。

調査委員会は実験に基づかない捏造、改ざんなどでSTAP細胞論文の研究基盤は崩壊したと断じた。ES細胞の混入の疑いが濃厚なのだが「誰が混入させたか」の解明までは出来なかったという。小保方さんを始め関係者が全員否定したのだ。

多くの専門家は解明不十分としたが、理研は「これ以上調査することはない」とコメントする。これ以上やると理研の恥部、噂にもなっている諸々の利権構造まで暴露されることを恐れているのか。

26日の野依理事長のコメントも「社会の信頼を損ねる事態を引き起こしたことを改めてお詫びする。信頼回復に全力を尽くす」という内容のものだった。自分の掲げるイニシアチブに反していることをどう考えているのか。

自分の運営方針とは違う方向で理研の現場が動いていたことに恥ずかしさを感じないのか。

当然に理研トップの責任の追及になるが、野依理事長は既に報酬の1/10カット、3ヶ月の自主返納の処分、他の理事達も同様の処分を発表している。これで処分は終わりと言うことになるらしい。余りにも軽い処分に呆れかえるばかりだ。

、文科省の指導はどうなっているのか。「小保方さんを検証実験に参加させろ」程度のことしか言えないのか。

又、小保方さんは調査で「若山さんの期待が大きかったのに答えた」とも証言しているらしい。そうだとすると今は理研の研究者ではないが若山さんの責任はどうなるのか。以前、「理研の処分を見て自らの処分を申し出る」と発言していたが、これで安泰と言うことか。

それにしても日本の科学界の信頼を大きく失墜させ、世界的研究者が命まで絶ったSTAP細胞捏造事件がこのままで幕引きになるとは驚きだ。

野依理事長を始め、理研トップに理研改革を云々する資格はない。年間834億円の助成金を使っている理研をこういった連中に託して良いとは思えないのだが。



2014年12月27日土曜日

民主党代表選・候補者乱立:「まとまりのなさ」を「開かれた党」と誤解していないか

代表選が騒々しくなった民主党
民主党の代表選に、またまた候補者が乱立模様だ。「まとまりのなさ」を自由闊達、開かれた党と勘違いしているのではないか。当初、野党再編派vs党再建派の戦いと思っていたら、いまは党自主再建に動き出したが、「お前が出るならオレも」式の乱立気味で推薦人20人が集められるのかと心配になる。

民主党は党内が数グループに分かれ保守系vsリベラル系の構図を持っている。以前の小沢さんのようなまとめ役がいないとどうしようもない党なのだ。

今回の衆院選で議員数は11人増となったが、国民の信任は取り戻せなかった。3桁の復活は出来なかったのだ。

しかし、今回の民主党代表選は一致団結して党再建にかけた非常に大事な選挙になるが、相変わらずの「まとまりのなさ」を示している。

党再建派の岡田さん、衆院選前に「新党立ち上げを迫った」前原さんは立候補取りやめ、野党再建派と思われた細野さんは自主再建に舵切りしての立候補だ。

一方のリベラル派は赤松さんグループが長妻さん、大畠さんグループが筱原さんを押している。民主党には10~15人規模のグループが有り代表選後の主導権争いなのか。

そしたら蓮舫さんが自分も立候補すると言い出した。自分も立候補すれば党のあり方の考え方が広がるという意味のことをコメントしていた。民主党政権時、事業仕分けで名を馳せた(?)ことを実力と誤解しているのか。

ここはやはり、岡田さんあたりでまとまるべきではないのか。重要課題で保守系、リベラル系がバランスの取れた政策の一致を見なければ国民は「相変わらずゴタゴタの続く民主党」とさじを投げるんではないか。

私も野党再編ならまず民主党が分裂すべきだと思っていたが、自主再建を目指すというのであればバランスの良い政策を提示して欲しいと思う。

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2014.12.22掲載
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2014.12.16掲載
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2014年12月26日金曜日

STAP細胞:バカンティさん、小保方さんや理研幹部の一時の幻だったのか

STAP細胞とは「夢の再生医療」と言うよりバカンティさん、小保方さんや理研幹部の一時の幻、夢だったのか、それとも自己満足の具だったのか。27日の理研・調査委員会の記者会見でSTAP細胞疑惑も終わろうとしている。科学的結論は「STAP細胞はES細胞である可能性が非常に高い」と言うことだ。

STAP幹細胞、FI幹細胞、キメラマウス、テラトーマはES細胞に由来するのだ。細胞の量の多さから間違って混入したのではなく、故意に混ぜたと思えるが誰が混ぜたかは分からない。関係者全員に聞いたが「混ぜていないという」し、小保方さんも「絶対に混ぜていない」と否定したそうだ。

26日の調査委員会の記者会見をNHK中継とメデイアのWeb版で見聞きした。

調査委員長の話によると7人の委員が論文作成過程を科学的に調査したり、理研の調査を第三者の目で評価し対象者は小保方、若山、丹羽さんだ。STAP細胞の凍結細胞もチェックしたという。

テレビ中継は短かかったが、2件の捏造も明らかになり実験は実際に行われなかった。ES細胞の混入が明らかで論文はほぼ否定された。

ES細胞の混入時期は2011年11月頃から複数回あったという。11月と言えば当時の理研の若山研究室でキメラマウス作成に成功し、竹市さんも信じた時期だ。その時から複数回混入があったと言うが、他の部屋の研究者が出来ることではなく、実験担当者の小保方さん自身が故意にやったとみるのが自然ではないか。今までいろんな疑惑が指摘され今更「やっていない」と言っても誰が小保方さんを信じるか。

その後Web 版によると、図表作成に必要な作業をやっていなかったこと、元のデータを持って行くと共著者から「これは使えない」と言われ、操作したことを小保方さんは認めた。

問題になった実験ノートでは、実験記録をほとんど提出しなかったので、記録がない可能性が高く、「研究の基盤が崩壊した」という。

今回の調査で小保方さんが捏造を認めていること、提出できる実験記録はほとんどなく、ES細胞の混入が明らかになったところで「STAP細胞は存在せず」を裏付ける結果になった。
そして科学者としての社会的責任が欠けているし、オリジナルデータのチェックをやらなかったと厳しく論じた。

今までの報道から小保方さんは25歳の2008年にハーバード大関連病院のバカンティ教授のところでSTAP細胞を研究し帰国、3年後の2011年にキメラマウスの作成に成功、世界的科学誌に論文を投稿するも拒否され、2014年笹井さんらの指導でNature誌に掲載された。31歳だという。もしこの研究が本当だったら驚くべき早さの研究成果だったのだ。

しかも再生医療が専門ではない麻酔科のバカンティさんのSTAP細胞というアイデイアを、これも専門ではなかった若い小保方さんが指導を受けて実験に着手したことになる。そして専門外の研究者が3年ほどでiPS細胞やES細胞ではない万能細胞の作成に成功したことになる。

これだけでも驚かされたことになるが、大々的な論文掲載の記者会見、小保方さんの割烹着姿、小保方さんの研究室内は異例ずくめだった。それだけに目立ち、逆に注目を浴びる結果になった。誰が見ても理研の策略を感じざるを得なかった。時は文科省の特定法人指定の問題が迫っていたのだ。

メデイアは小保方さんの大物振りも報じた。

母親の「ランドセルを持たずに学校へ行ったので母親がランドセルを持って後を追っかけた」話は、すでに大物の片鱗を表していると報じたが、論文で不正が指摘されるたびに正式なものと差し替える行為を見ると今になって考えれば「ただのオッチョコチョイだった」ことになる。論文作成に真剣さがないと専門家から指摘されるほどだ。

実際に可能性のないSTAP細胞のアイデイアを公にしたバカンティさんも何があったのか勤務先の病院を1年間休職するとメデイアは報じていた。その病院でもSTAP細胞の疑惑を調査していると言うからバカンティさん自身も何か感じることがあったのだろう。

考えてみれば若い小保方さんも犠牲者だったかもしれない。偽科学のSTAP細胞を教え込まれ、「簡単にできる夢の万能細胞」と思い込み、オリジナルデータを誰からもチェックされず自分勝手な研究を進めてきた。いくら実験を重ねても作成に成功しない。思いあまって既に知られているES細胞を混ぜた。そしてキメラマウスの作成に成功した。STAP細胞作成のストーリーを描いたが、一度誤魔化すと修正が効かずズルズルと不正を繰り返すことになった。

今後は小保方・STAP細胞捏造事件として研究者の倫理教育の教科書となるのだろう。

2014年12月25日木曜日

STAP細胞捏造事件:偽科学の国内流入をどうして防止できなかったのか

STAP細胞研究という偽科学の国内流入を何故、防止できなかったのか。何故、ここまで小保方さんをのさばらしたのか。

理研の調査委員会がSTAP細胞捏造事件の調査結果をまとめたという。7時のNHKラジオ・ニュースでその概要を聞いた。ES細胞の混入が疑われるが量的にも多いので、間違って混入したと言うよりも、わざと混ぜたと思われるが誰が混ぜたかは分からないという内容だった。

理研の遠藤さんも早い時期にES細胞の混入を疑っていたが、小保方さんは4月の記者会見で「ES細胞は扱ったことはない」と否定していたが、小保方さんの研究室の冷蔵庫に「ES細胞」と記したシャーレが見つかっている。

亡くなった笹井さんも「STAP細胞はES細胞と混在できない」と否定、研究をやったことのない人の机上の空論とまで反論していた。今、生存しておられたらどう言われるか。

では一体誰が混ぜたのか。小保方さんが嘘をついているか、小保方さんが特別扱いされていることを快く思っていない研究者が悪意を持って混ぜたか。でも他人が混ぜるとすると「どこで、どれに混ぜるか」などかなり知っていなければ出来ないことではないか。

肝心の小保方さんは21日に理研を去った。本人が何らかの機会に本当のことを言わない限り謎に包まれたまま葬られることになるが、科学の世界ではあってはならないことだ。

ところで、どうしてこの小保方さんの偽STAP細胞研究が国内に入ってくるのを防止できなかったのか。逆に言うと小保方さんをどうしてここまでのさばらしたのか。

第一義的には、当時の理研の若山さん(現・山梨大)に責任があるのではないか。小保方さんが日本で最初の研究機関に入ってこれたのは理研の若山研究室だ。どういう関係で入ることが出来たかは知らないが、再生医療が専門ではない若山さんが面倒見ることになった。

しかし、若山さんは6月15日の毎日新聞のインタビューで、小保方さんの実験ノートは一度も見たことがない。もし見ていれば信頼性を疑い、こんなことにはならなかっただろうという。

更に、2011年11月にキメラマウスの作成にも成功、万能性を確認し、竹市さんも確認したという。確か竹市さんは記者会見で「私も信じたんです」とはっきり言っていた。

ところが若山さんが山梨大へ移ってから数十回再現試験を行ったが一回も成功せず、3月10日まで続けたという。

その後、若山さんは再生医療が専門でなかったので、笹井さんが見るようになったらしい。

笹井さんは記者会見で、第一回目の論文は若山さんのところで書いたし、若山さんが見ているだろうと思って自分は実験ノートまで確認していないと言った。世界の若山さんが見ていたので間違いはないだろうと思ったらしい。この発言は責任逃れと批判された。

それを聞いた若山さんは「自分に責任を押しつけようとしている」と怖くなり、記者会見を開いた。

おもしろいことに、まともな実験もしていない小保方さんを誰もチェックしていなかったのだ。

しかも、研究は秘密扱いで理研内での研究発表もしていなかったというのだ。もし理研内で発表していれば優秀な研究者が多いのだから研究の不備は指摘されていたはずだ。

この件で理研のガバナンスの欠如が問題になったが、理研にも手続き、所内の研究発表はあるのだ。その手続きを踏んでいれば小保方さんのような偽科学を世界に発表することはなかっただろうが、笹井さんというトップが手続きを省略したのだから残念ながら信用を失墜させる結果になった。

STAP細胞捏造事件で多くの人が体調を崩し、命を絶つ人も出て来た。そして組織は縮小され多くの研究員が職を失う結果にもなった。小保方さんの最後のコメントに「ただ疲れ切り、こんな結果になった事に大変困惑している」というが、他に多くの犠牲を払ったことをどう思っているのか。


小保方さんのような偽科学が間違って世に出ることを厳に慎まなくてはならない。


関連記事
2014.12.21掲載
【推論】STAP細胞の怪:小保方さんはまともな実験をやっていなかったのでは

24日安倍総理記者会見:「この道を真っ直ぐ進め」と信認されたというが

第三次安倍内閣発足後の記者会見
TBSテレビ ニュース23 2014.12.24
24日の記者会見で、安倍総理は「「この道を真っ直ぐ進め」と国民は信任した」と豪語した。今回の衆院選は48%の有権者が棄権し、自民党の獲得票数は全有権者のたった25%だったのに安倍総理は自信をみなぎらせ国民から信任を得たと主張した。

今回の選挙は「アベノミクスの是非」を問う選挙と安倍自民党は訴え、「アベノミクスに替わる経済政策」は見当たらず、安倍政権が「この道しかない」といえば、「もう少しガマンすればアベノミクスの成果」が期待出来るのではとの甘い期待から自民党圧勝もしかたないと有権者は思ったのだろう。

野党は「アベノミクスは失敗」、「アベノミクスで格差は拡大する一方」、「大企業、富裕層が大儲けし下へ下へ儲けが流れることはない」などアベノミクスの欠陥を謳えたが有権者には説得力を欠き、「他の政権よりマシ」感が漂った。

安倍総理は経済政策に力を入れるというが、安倍カラーと言われ選挙期間中は封印していたと思われる政策について記者から聞かれると、「政権公約」に掲げているので前へ進めると有権者を騙した格好だ。

これからの4年間、国民が信任したとは思っていない国論を二分する政策課題が続くのだ。

24日の第三次安倍内閣発足後の記者会見をNHKや民放のニュースで聞いてみた。

官邸での記者会見では、司会者が「まず最初に安倍総理からお話があります」で切り出した。

メモしながら聞いていたので正確さは欠くかもしれないが安倍総理は概ね次のような発言をした。

選挙で約束したことを推進する。消費税増税を18ヶ月先延ばししたが医療、介護、社会保障改革など新制度を来年4月にまとめる。

アベノミクスの成功を確かなものにするのが最大の課題、様々な声に多様に答え進化していき、地域の事情に広い支援をする。

省エネなどインフラの整備に努める。
来年の賃上げ、再来年の賃上げと最善の努力をする。

3本の矢、民間が活動しやすい規制改革をする。

地方を支援する総合戦略として結婚、子育ての出来る小さくても便利な街づくりで景気回復を津々浦々まで実感出来るようにする。

女性の活動できる社会。

脱デフレ、安全保障政策、外交・安全保障に内閣一丸となって実現させる。

憲法改正では国民の理解を深める努力をしたいと意欲を見せた。

安倍政権の2年間、今までも出来ることはやって来た。これからは今まで政治課題になっていたが出来なかったことをどうやっていくかだ。今まで以上に安倍総理の決断力が問われている。

「第1の矢」の金融政策は日銀の仕事で異次元の金融政策は円高→円安、株安→株高と市場の動きは変わったが、中小企業などの経営にはマイナスの円安が進みすぎている。生活必需品の物価高も国民の生活を苦しめてきている。

2%物価目標も消費税増税などによる影響で1%前後の見通し、日銀には更なる追加緩和の動きもあるがFRBは量的緩和終了で金利上げのタイミングを狙っている。日銀に出口戦略はあるのか。その出口戦略によって経済状況は大きく変わってくる。

アベノミクスの成果など言ってはおれない状況になるかもしれない。

「第2の矢」の財政政策も財政健全化と両輪では大丈夫かと疑問になる。経済財政諮問会議で債務残高の対GDP比など財政状況を複合的に見ていく必要があると安倍総理は発言した。財政状況も1000兆円を越え、対GDP比は2014年度で231%だ。

それでも政府は法人税減税を20%台にする方針だ。批判も大きい中で財源確保に欠損金の「繰り越し控除」の縮小や「外形標準課税」の拡大が検討されている。

緊縮財政は国民に評判が悪く財政出動への期待が大きいギリシャなど欧州経済を考えると我が国でも言えることだ。インフラの老朽化対策には莫大な費用がかかる。
そしてやっぱりうまく行かないのは「第3の矢」の規制改革だ。数次にわたり見直されたが、財界などの要求は尽きない。抵抗するのは既得権益者である族議員、官僚であり、彼らから提案される規制改革案には自ずと制約がある。

企業には自らの努力で新市場を開拓する積極派もいる一方で、既存規制に頼っている輩も多い。岩盤規制に風穴を明けると安倍総理は豪語するが、成功したニュースは聞かない。

たとえば今、注目されてきたのが外為特別会計の資産は120兆円に上り外貨債権は100兆円になり含み益は20兆円にもなるらしい。それを何故国債残高の減少や財源の捻出に使わないのか。これは財務省の利権になるからだ。

民主党政権の時の「事業仕分け」で無駄のあぶり出しを行い特別会計にも食い込んだと思うが、なにしろ財務省の意向が大きく影響している「事業仕分け」だったので利権に絡む話は少なかった。何をするにも財務省の協力がないと出来ないところに問題があるが、「廃止」が決定した事業が政治復活する荒技も出て失望させられたものだ。

脱デフレ、経済政策をとってみても難問が多いが、これに憲法改正、集団的自衛権、安保体制、沖縄米軍基地問題、外交、TPP、原発再稼働などエネルギー政策、約束を守っていないと民主党・野田さんも怒っている「痛みを伴う改革」、後を絶たない「政治とカネ」にどう取り組むのか。

「政治とカネ」の不祥事が明るみになった閣僚達が挙って今回の選挙で勝ち上がってきた。小渕さんは国会で記者から声をかけられると無言で通り過ぎていった。国会内外で記者に追っかけられる議員生活を続けるのか。

安倍総理は「この道しかない」と選挙選に突入、大勝(?)で「この道をまっすぐ行け」と信認されたと言うが、この道の先にどんな日本社会があるのか。そこまでは説明されていない。

それでも私達は安倍政権に託した。吉と出るか、凶と出るか。


安倍総理は丁寧な政権運営を目指すと言う。

2014年12月23日火曜日

東京・大田区の池上本門寺で門松の飾り付けが始まる

池上本門寺 仁王門での門松
2014.12.23
池上本門寺で門松の飾り付けが始まった。23日、孫たちと池上本門寺へ散歩に出かけた。午後3時を過ぎていたが風もなく日が当たっているところは温かい。本行寺から階段を上って本門寺の境内に入り孫と約束していたので焼きたての「せんべい」を買った。

何回も来ているのだが今日初めて池上本門寺の絵馬(800円)を見ると桜の花びらの形で暗い赤色、珍しい絵馬で干支は押されていない。

池上本唱堂の前では、職人さんが門松の飾り付けをやっている最中だった。気にはなっていたのだが、池上本門寺の門松は背の高い松と竹それぞれ一本ずつが対になって縛ってある。こう言う門松は初めてだ。

仁王門などでも飾り付けが終わっていた。

門松というとどうしても竹が目立つが、中心は「おめでたい樹」と言われている松なのだ。竹には先端を斜めに切った「そぎ」と真横に切った「寸胴」がある。よく見るのは「そぎ」だ。

門松にも色々飾り方があるようだ。

私たちがよく見るのは3本組の竹を中心に短めの松を配するのが正式な門松だ。関東と関西では違いがあって関東では松は竹より低く足元にさすが、関西では松が竹より高く、竹を扇形のように囲む差し方だ。

でも今は松の枝だけを飾ったりするようでホームセンターなどで目にする。

もっと簡単には門松が印刷された一対の紙がある役所から配布されている。

池上本唱堂前 松が前に配置されている
2014.12.23
池上本門寺の門松は背の高い松と竹の組み合わせでどちらが中心かは分からないが、松を前に据えるので恐らく松なのだ。


門松もいろんな飾り方があり、段々簡素化されているようだ。

2014年12月22日月曜日

民主党再建:分裂、野党再編より可能性があるのか

民主党は独自再建を目指すという。分裂、野党再編より可能性があるのか。未だ民主党は信頼を取り戻していないことは分かった。それでも議席数を11人増やしたが最後の475人目の席を現・民主党代表の海江田さんと元首相の菅さんが争ったとは今の民主党を象徴しているようなものだ。

海江田さんの落選、代表辞任で民主党も新代表を選んで「これから民主党は変わっていくことを国民に訴え」なければならないが、党員、サポーターを含めた代表選には党内事情を反映させた候補者の名前が見える。

党の自主再建派の岡田さん(枝野さん支持)、野党再編成派の細野さん、前原さんがいるが早くから立候補の表明をしていた細野さんは野党再編より党再建を優先することに転換した。

前原さんは、まだ立候補検討中らしいが、このままでは「党再建」が代表選の主要テーマになるようだ。

民主党って本当に何で集まっているのか分かりにくい組織だ。

代表選があると言うと保守系が手を上げ、「奴がでるならオレも出る」と革新系も手を上げることの繰り返しだ。今回も新聞報道では赤松さんが手を上げたらしい。

私も先に「野党再編は民主党分裂から」というタイトルの記事を掲載した。民主党はいつも保守系と革新系で仲違いし肝心なところでまとまりがない。海江田さんの時も日教組出身の輿石さんがまとめる参議院の支持で代表の座にあったようなものだ。だから衆院選前に保守系の前原さんが「新党構想」を海江田さんに迫った。

このまま民主党に保守と革新が入り交じっていては、再編での「旗印」が曖昧になり国民の支持を得られないと思った。

でも、自主再建を目指すと言うことになると、政策の違いをどうバランスしていくのか。

先の民主党政権は消費税増税で意見が分かれて小沢さんのグループ50~60人が離党した。その後、日本未来の党、生活の党と変わり構成議員数も減少し生き残りをかけての民主党復党した議員もいる。民主党の比例で当選したのだ。
復党するのであれば、あの離党は何だったのか。

民主党には労組系の議員がいるが、連合という支持組織を持っているのだから民主党を離党してもいいようなものだが何故、民主党にしがみついているのか。

小沢さんのようなまとめ役(?)がいればわかるが、そういう人間がいないのにしがみついている。今の政党を見ると新しい政党は弱小政党で選挙のあるたびに議員数を減らし消滅の危機にある。生き残るためには大きい政党にしがみついていた方が安泰なのだろう。

枝野さんは、「候補者はこれからの民主党を国民に訴えて欲しい」と言う意味のことを言ったようだが私たちも注目だ。

中長期的政策において民主党が保守系、革新系でどうバランスを取って行こうとしているのか。

野党第一党の民主党に頑張ってもらわなければ日本の民主政治は崩壊する恐れがある。安倍総理に潰されない政党になって欲しいのだ。



2014年12月21日日曜日

小渕・パソコンHD破壊工作:小渕優子さんは当選辞退すべきでは

政治資金規正法違反疑惑のかかっている小渕優子さんの事務所が地検の家宅捜索前にパソコンのHDをドリルで破壊する隠蔽工作をやっていることが分かった。悪質極まりない行為に小渕優子さんは衆議院議員当選を辞退し責任をとるべきではないか。

おまけに10月にやった行為が、衆院選挙で当選確定後の12月19日に朝日新聞で報道されたが、1ヶ月以上も後になった事も問題だ。

小渕さんが政治資金収支報告書の不正記載の責任を取って閣僚辞任した後、解散・総選挙になったが、驚いたことに自民党公認で立候補したのだ。この群馬5区は民主党が対抗馬を立てず、小渕さんの一人勝ちになった。

万一、このパソコンHDの破壊による証拠隠滅がもっと早い段階で報道されていれば、小渕さんは立候補辞退に追いやられていたはずだ。

今回のように当選後に悪事がばれたとしても辞退すべきではないか。小渕さん本人がどう関わっていたかは分からないが、関係者がやったこととは言え無謀な違法行為だ。

このままでは今後4年間の議員活動に支障を来すのではないか。国会では責任追及され、外では記者連中に追っかけ回されることは分かっている。

小渕事務所は当初、「地検の捜査に協力する」という意味のことを言っていたが、これでは非協力を証明したようなものだ。

WindowXPが使えないようになったので破棄したなどの理由は通用しない。家宅捜索前の破壊行為は証拠隠蔽以外にない。

おまけに小渕さん本人は知らなかったとは言え、ベビー用品、親族会社への物品購入は公私混同の疑いが濃厚だ。普通なら本人も関与していると判断すべきだ。

小渕さんは一見クリーンに見えるが選挙事務所、後援会は老練な秘書たちで運営されているのだから見かけで判断してはいけない。新聞や週刊誌に記事が載れば直ぐに証拠物件を破棄したり隠蔽することは常識なのだ。

過去には、疑惑が持ち上がって相当の月日が過ぎた頃、地検の家宅捜索が実施されるので、重要な証拠物件は見つからず、「証拠不十分で起訴できず」という結果が多かった。今回も家宅捜索前の破壊行為だ。悪質で許されない。

更に噂だが、小渕さんは世襲議員で相当の金額が裏金としてあると言う。総括責任者(?)だった前中之条町長の折田さんも裏金作りで県政に力を発揮したことも考えられる。

私もこの疑惑が明らかになり、折田さんが「全てが私のやったこと」と町長を辞職した時点で、県政に疑惑が及ぶのではないかと思っていたが地検特捜部はしっかり捜査すべきである。

そして、小渕さんは国会開会前に当選辞退すべきである。議員としての資格はない。


【推論】STAP細胞の怪:小保方さんは、まともな実験はやっていなかったのでは

小保方さんは、まともな実験をやっていなかったのではないか。否、やれなかったのではないか。1月末の晴れやかで満面に笑顔だった論文発表記者会見から12月19日の「STAP細胞検証実験の打ち切り」の記者会見まで余りにも落差の大きい結果を見ることになった。

論文作成段階での実験では「STAP細胞作成」(?)だったとしても今回の自らの検証実験では48回の実験で緑色に光った細胞は数が極めて少なく万能性を獲得したとは限らず、光った細胞が本当に万能性を持っているかどうかを調べた結果、万能性を確認できなかったという。

以前は出来て今回は何故出来なかったのかという疑問が残る。4月の記者会見では「200回以上」成功していると発言していたが、どの実験段階での成功例かは記者会見で確かめることは出来なかった。

共著者の一人である若山さんも山梨大に来て再現実験をやったが一度も成功していないと言っていたし、亡くなった笹井さんは後の記者会見で「緑色に光る細胞段階だろう」とコメントしていた。

ところが、細胞が死ぬ時にも同じ現象が起きるし、同じ研究所の主任研究員が「ES細胞の混入」を指摘していた。

追試をやっていた第三者機関も「STAP細胞作成出来ず」というと、今度はバカンテイさんが酸処理と細い管を通す必要があるとアドバイスしたが、それでも作成、再現が出来なかった。

なかなか再現実験がうまく行かないと思っていたら、今度はバカンティさんが「簡単に出来ると言ったのは間違いで、実験者のテクニックに負うところが大きく、簡単にはできない」と言い逃れをする始末だ。小保方さんを援護していたのか。

それでも最後まで論文撤回を拒んでいたバカンテイさんと小保方さんだったが「ここはひとまず撤回」と最終的には撤回に至った。

STAP細胞はあるのか、ないのか」が争点になり、理研の記者会見では「研究者は判断が出来ない」と言うが、小保方さんはまともに実験をやっていなかったのではないか。否、やれなかったのではないか。

その理由の一つに実験ノートへの疑問がある。

理研の調査委員会は「3年間で2冊の実験ノート」を指摘していたが、小保方さんは「米国での実験を入れると4~5冊はあるはずだ」と反論していた。メデイアは実験ノートの必要性をしつこく報道した。

小保方さんは、一体どんな実験ノートを付けていたのか。

小保方さんの実験ノートの一部
「テラトーマの解析について」
今回の検証実験では数が少なく
この段階まで進まなかった


5月7日に小保方さんの弁護団が「これで勝つたようなものだ」と実験ノートの一部を公開したが、これがお粗末この上ない代物だった。

その一つが「テラトーマ解析について」のマウスのスケッチだ。そのほかに「陽性確認、よかった」と言う内容のものも新聞で報道された。

これを見て専門家が唖然とした。「ポエムか」と揶揄する者も現れた。「何時、どこで、どうのように実験したか、どのような結果が出たか」をきちんと記録しなければならないという。

明らかに記述が足りず、STAP細胞作成の証拠にはならないと言うのが大方の見方だった。

普通は大学などで実験する場合は、きちんと実験記録を取るはずだ。それに基づいて研究発表、論文作成をするものだ。特に実験ノート記載の教育を受けていなくても、それに近い記録はとっているのだ。

でも3年間で小保方さんはどんな実験をやっていたかを検証することは難しいようだ。バカンティさんの指導の下で「簡単に万能細胞が作成できる」というSTAP細胞作成への小保方さんのストーリーも実験で確認することが出来なかったのでES細胞の混入など研究不正へ手を付けたのではないか。

検証実験でも緑色に光った細胞の塊1615個を受精卵に移植したがキメラマウスは出来なかったという(読売新聞 2014.12.20)。

論文の体裁を保つために、あちこちから画像を集めての捏造になったのか。論文の疑惑が指摘されると「間違っていた。正式なのがあるので差し替える」を繰り返した。専門家は「論文作成に慎重さがかける」と指摘するが、根本的に実験計画が出来ていなかったことにならないか。

あくまでも推定だが、バカンティさんの提案したSTAP細胞も第一段階の緑色に光る細胞の確認段階までだとすると細胞が死ぬ前にも緑色に光る現象と合わせて大きな誤解をしていたのではないか。

優秀な研究者が多い理研の内部での研究発表などで議論していれば、このような失態は回避できたと思うが、なにぶんにも「秘密扱い」の研究にしたことが理研のガバナンスの欠如をさらけ出すことになった。

小保方さんはSTAP細胞実験では自分なりのテクニック、レシピがあると豪語し、自分では出来ると言う自信を覗かせていたが、今回の検証実験は「厳しい環境下で思うように行かず困惑している」とコメントを発表した。「小保方さん自身に諦めさせる」ための検証実験だったのにどういうことなのか。

今になっても残念がる小保方さんに「何故」と問いかけたい気分だが、21日に退職が認められたと言う。

私が一番奇妙に思うのは、1月末の嬉々として自信たっぷりだった論文発表記者会見だ。論文に不正をやっていたとしたら、普通ならあのような顔にはならないだろう。それともペテン師同様「してやったり」の顔だったのか。

若い未熟な研究者だから失敗もあると擁護する意見もあるが、だったら自ら出て来て本当のことを話すべきではないか。自分のしたことに逃げ回っていては研究者とは言えない。

世界3大研究不正事件になったが、何となく後味の悪いSTAP細胞疑惑事件だった。